マレーが切望したタイトルがありました。ビッグ4で唯一取れていなかったデ杯のタイトル、2015年デ杯、マレーは兄J・マレーとダブルスにも出場し国を背負って念願のタイトルを獲得しました。コートの開催場所や種類は開催国が選ぶことができ、この年はベルギーで開催されクレーコートでの開催となりました。相手国は2回目の決勝進出となったランキング16位で24歳のゴファンが率いるベルギーでした。ゴファンは2014年に覚醒しました。ランキングを111位から22位へと一気にあげました。そして2015は着実にランキングをあげて16位としたのでした。 ゴファンは当時ランキング102位で20歳の新鋭エドモンドに3ー2で逆転勝利し、イギリスの2ー1で迎えてのマレーはタイトルをかけた一戦でした。結果はマレーの3ー0のストレート勝利としたのですがゴファンの健闘も賞賛できる内容でした。 ベルギーとしては3回目の決勝進出、ゴファンにとっては2回目の決勝進出となります。そんなにチャンスはくるものではありません。ゴファンとしてもこのタイトルを手にしたいところでしょう。 しかし、フランスの層は厚いです。パリMS3回戦で6ー3、6ー3のストレートでゴファンを破りSF進出したベネトーを招集したという、ダブルスでは勝機は薄いように感じる中、ベルギーが優勝するにはゴファンに敗けは許されないでしょうし、フル回転の活躍が必要となりそうです。 会場はフランス、リールのピエール・モロワ・スタジアム、ハードコートとなります。1万8000人以上収容されるという観客が何方の味方となるのか、デ杯特有のサービス時の妨害行為はゴファンにとっては、既に免疫となっているかもしれません。ATPファイナルズ決勝、デ杯決勝と今シーズンを締めくくって欲しいと思います。 ATPファイナルズはツアーの終わりであり始まりです。高橋悠介や綿貫陽介達、チャレンジャーに挑む選手達にとっては重要な期間でもあります。西岡が昨年アスタナ・チャレンジャー優勝により90ポイントを獲得したように、少しでもポイントを積み上げて欲しいと思います。と、思ったところ、高橋悠介が初戦敗退。との情報。しかし、大きく記事にされるところをみると、期待されているのだなあと思います。