今年のファイナルズは、ナダルが棄権した事で、ファイナルズではなく、すっかり別の大会のような、そんな景色に見えます。 ここ数年いつも居たジョコビッチ、マレー、ワウリンカ、ラオニッチ、錦織(錦織を先に並べたかったですが、実績はラオニッチ)それにナダルもいなくなりました。 ジョコビッチ、マレーも今年30才になり、その年齢を考えると、間違いなく新旧世代の入れ替わり時期にあるのでしょう。 しかし、新世代のプレーヤーが上の世代を乗り越えたという印象を受ける事は全くありません。そんな兆候を見せてくれたのは、唯一、ズベレフくらいではないでしょうか。そのズベレフも今回のような大事な試合でソックに勝てない。若手の中でもまだまだ絶対的な存在とは言えません。デミトロフが、今回、決勝でフェデラーを下す様なことがあれば、このプレーヤーもその一人に入りますが、、 RRで観た試合の感想です。 チリッチvsソック、ソックが勝ちましたが、第1セット、チリッチが取った所で果て、ソファーで眠ってしまった様で、最後まで観ていませんが、、 この試合を観ていて、以前2014USOP等、何度か錦織がチリッチに負けた試合を思い出します。「錦織選手がチリッチに負けるはずがないだろう。」私の場合、そんな気持ちがどこかにあるのでしょう。 ソック戦を観ていて「あー、これか?」 チリッチは、サーブにしても、フォアハンド・バックハンドのストロークにしても、フットワークをする姿にしても、私にはあまりカッコよく見えないのです。 サーブの前にボールをつく姿がもう既に綺麗じゃない。サーブもトスを上げスイングへと、、なんか変則的なフォーム。流れる様な動きではありません。両手バックハンドのフォームも、何ですかね、、体に変な力が入っているのか、スムーズに見えません。 そんなイメージから、運動神経とか、センスとか、テクニックなどの面で、錦織選手が負ける訳がないと思うのでしょう。しかし、強烈なサーブやフォアハンド、振り遅れた様に見えるバックハンドのストレート等にやられ、手の付けようがないゲームをやる事があります。観ていてそんなところに、ストレスを感じるのでしょう。 しかし、本人(チリッチ)は真摯に直向きにテニスに取り組むナイスガイなのです。私の様なわがままなファンには、そこがジレンマになっているんだと、変に納得をした所です。 やはり、理にかなったフォームというのは綺麗な筈。私は、フォームが綺麗なスポーツ選手が好きなんだと、改めて思います。 そんな意味で、フォームが綺麗で、運動神経が良く、センス・テクニックがあるプレーヤーは誰かと、私の視点で思い浮かべてみました。 フェデラー 錦織 デミトロフ ソック キリオス モンフィス しかし、これらのプレーヤー達は、安定性、ラリーの展開力、試合の作り方?そんな差が大きく違います。 その他に、総合力で勝負するタイプ ジョコビッチ マレー Aズベレフ 後、グループ分けすると、、 デルポトロ ラオニッチ チリッチ デルポトロ辺りのセンス、身のこなしは少し違って見えます。 ナダル フェレール ティエム このグループは、どう言えばいいか、、 ワウリンカは、どこに入るか? ゴフィンは、ティエムに勝ちました。本人は、膝の影響はほとんどないと言っていた様ですが、試合を見る限り、明らかに影響はありました。コンディションに問題がないときなら追いかけていたボールにも、思い切って追える状態ではありませんでした。 ティエムは多分、体調の問題はなかったと思います。芝、夏のシーズン(ハードコート)で結果が出ず、自信を無くし、それがストロークに現れてしまっている様に見えます。思い切り振り抜かなければ成り立たないストロークを、振り切れない。そんな状況に見えました。 フェデラーが、自分を脅かすプレーヤーの1人に、錦織と共に挙げたティエムですから、精神的な所を持ち直せば、またツアーを盛り上げる存在になるでしょう。 でも、ゴフィンが準決勝に勝ち上がったのは嬉しい出来事でした。このなかでは、勝ち上がるべきプレーヤーという印象を持っていました。ただ、フェデラーに対しては、ごまかしは効かないでしょう。一方的な試合になるかもしれません。 デミトロフvsソック、この試合は興味深いですね。少し前なら、デミトロフですが、今のソックは勢いがあります。フェデラーにも善戦し、ズベレフ、チリッチにまで勝利しました。RRのグループにレベルの違い、激戦の違いがあった様に思います。厳しいRRを勝ち上がったソック。非常に好調で実力の高さを誇っていたデミトロフ。 デミトロフ優勢の見方をする方が多い中、ソックがやりそうな雰囲気を感じます。 楽しみな対戦です。しかし、どちらが好きなプレーヤーかと言えば、私はデミトロフ。 どちらにしても、今年のファイナルズは、フェデラーに決めたて欲しい! 第1セット、フェデラー6–2の後、第2セットはゴフィン3–0。 どっちもガンバレ!