Nitto ATP Finals 、情報に疎い私は、このNittoって日本社ぽい名前だなぁ、そうなのかなと漠然と思いながら、やり過ごして来たのですが、やはりそうだった様です。 どなたもご存知の事だとは思いますが、本社が大阪の「日東電工(株)」は、来年設立100年、設立当初は電気の絶縁材の製造から始まり、テープ類:工業用やマキシングテープも、表面保護フィルム等も製造している様ですので、ひょっとしたら私のiPhone に貼っているのもここのものかも知れません。私達もこの会社がスポンサーになれた事に、ほんの少し、寄与しているかも知れませんね。日本社が、ファイナルズのスポンサーになるのは初めてという事ですので、そう考えると少し嬉しい気がして来ます。 確か、第1回大会は日本開催だった筈ですが、その時のスポンサーは日本社じゃなかったという事ですかね。 【大会のドロー】():シード –グループ サンプラス– ナダル(1) ティエム(4) デミトロフ(6) ゴフィン(7) –グループ ベッカー– フェデラー(2) ズベレフ(3) チリッチ(5) ソック(8) これを見て、先ず思った事は、フェデラーの決勝ラウンドが確実とは言い切れないかな?ズベレフ、チリッチの状況次第では、最悪2敗、、無いとは言い切れないかな、、バーゼルの後、腰の故障でパリをスキップしたという事でしたが、、。しかし、元々の実力を考えれば、その確率は非常に低いですね。 ナダルは膝の状態がどれほどのものか分かりませんが、問題がなければ確実に決勝ラウンドに進むでしょう。万が一不覚があるとすればデミトロフでしょうか。 グループサンプラスは、ナダル・デミトロフ。グループベッカーは、フェデラーと、ズベレフかチリッチ?この様な大舞台では実績・経験で上回るチリッチというパターンが多い気がしますが、ズベレフの場合は今後大物になって行く雰囲気を感じますね。並みの若者には見えません。ポテンシャルの大きさ、マインドの強さが、チリッチをも上回りそうな気がします。 昨年は、フェデラー、ナダルがいないツアーファイナルズを少し寂しく感じました。今年はその2人はいますが、昨年には居た5人がいない事で、昨年以上に今年の最強を決める大会としての物足り無さを感じざるを得ません。 まぁでも、スポーツというのはそういうものですよね。いくら実績のある5人でも、原因が怪我とは言え、出場する為のポイントを獲得できなかった。または、この大会において、出場出来るコンディションに無かった。スポーツにおいて、最後に優劣を決めるのは、ルールに則った上での結果ですから、、いくら実績のある5人でも、今回出場した8人のプレーヤーが、今年は5人を上回ったという事です。 今年の最高プレーヤーを決めるファイナルズに出場出来る上位8人のプレーヤーはこの人達をおいて他にいなかったという事ですね。 今年から名前を変えたATPファイナルズを、私も気持ちを入れ替えて楽しみたいと思います。 NEXT GEN ATP FINALSの決勝は、リュブレフとチョンヒョンになりました。今期の状況を振り返ると、カチャノフ、チョリッチらの実力の高さ、シャポバロフ等の勢いを感じました。そんな中アジアからチョンヒョンが決勝迄、それもこの中で第1シードのリュブレフにも勝ち、唯一全勝で勝ち上がりました。 第1シードでさえ37位ですので、好不調の巡り合わせが大きく左右する大会だと思います(ランキングの差ほど実力差はない)。チョンヒョンは体調も含め今大会に好調な時期を迎えたという事もあったと思いますが、それだけではない実力の高さを感じます。 今年の序盤は、チャレンジャー、ATPでは予選からの参戦を続け、全仏ではクエリーを下し、錦織にもあわやというところまでの戦いを見せていました。その後も、Fロペス、ゴフィン、バウティスタ、Mズベレフ、その他にも40位、50位台の実力のあるプレーヤーにも勝利を重ね躍進して行きました。大会のグレードによるところ、または強者に勝利しても大きなポイントを獲得出来なかった事もあり、今回の大会では、第6シードでしたが、この中での実力ではトップクラスである事を証明したのではないでしょうか。 テクニックや精神力もありますが、この中では特に、体の強さ、線の太さが際立っている様に見えます。 現在、54位(最高位44位)のチョンヒョン、アジアNO2の杉田選手を脅かすプレーヤーになって来たなーと感じます。 リュブレフは、テクニックと、秘めた気持ちの強さを感じるプレーヤーですが、今回の決勝は、今大会2度目の 対戦になり(RRで負けています。)、より多くの対策や作戦を建てて向かって来るでしょう。 チョンヒョン陣営は、更に有効な作戦を持って決勝に臨む事が重要になるのではないでしょうか。このチョンヒョン、上位プレーヤーに幾度か勝利を挙げました。ただ、どれもトーナメント序盤戦だった為、大きなポイントに繋がりませんでした。勝ち進んだ後、ここという時の大事な試合に対する勝利への執念がトッププレーヤーと比べると少し希薄なのかな、優しい性格が邪魔しているのか?そんなタイプなのかなという気がします。 そんな意味でも、今日の決勝を勝ち切る事が、この選手の大きな岐点になるかもしれません。 こんな事を書いていたら、チョンヒョンが優勝しました!一つ、壁を乗り越えたかもしれません。