パリMS・SFの展望~最後に米国勢の意地~
こんにちは。
フェデラーの直前回避に始まり
ここまでも番狂わせが多かったとはいえ
ナダルの試合前棄権に端を発しさらに波乱となったパリのQF。
本日SFのカードは
クライノビッチ対イズナー
ベネトー対ソック
となっている。
まず誰が勝ってもMS初制覇となる。
クライノビッチはこれまでキャリア通算でマッチ17勝。
この選手がMSでSFまで進んでいることがまず衝撃だが
今年はシャポバロフの件もあったし波乱続きのシーズンで
なんというかそこまで驚きを感じない。
まぁただもちろん初タイトルがMSなら流石に驚く。
キャリアハイはもう楽勝で確定で
疲労も見えるイズナーを倒せればさらに上位が伺える。
イズナーはシュワルツマン、ディミトロフ、デルポトロという
かなり厳しいドローをすり抜けてきた。
特に3Rディミトロフ戦は
最初のセットで長いタイブレを取り切り
ファイナルセットは土壇場ブレバで追いついての逆転勝ち。
去年のディフェンドもロンドンもあきらめてはいない。
しっかり力を出し切れば地力では相手を上回る。
まずは今日勝って600死守を成し遂げてから
大逆転でロンドン入りを狙う。
ベネトーはクライノビッチとは
対照的に通算マッチ勝利数250を超える
実力者ながら未だタイトルなし。
調べてはいないがツアー未勝利の現役最多勝利選手じゃないかな。
(似た戦績だったミュラーは今年初Vだし、マナリノ<ベネトー)
ダブルスと合わせると通算500勝越えで
ダブルスでは12もタイトルがあるのに
シングルスでは決勝10連敗。。
ツォンガ、ゴファン、チリッチとシードを抜きまくり
過去ソックにも1戦1勝。母国での奇跡まであと2つ。
ソックは上位シードが
フェデラーからプイユに変わったチャンスを生かして
大外から4強に上がってきた。優勝ならロンドンに届く。
文字通り大外一気が決まるかどうか。
ベネトーの勝ち上がりはかなり強力だが
ランキング通りの力差を見せられるか。
何が起こっても驚けない。
改めてまとめておくと
イズナー、ソック共に優勝がファイナル行きへの条件。
共に満たせなかった場合はカレーニョが逃げ切る。(デルポトロは脱落、バーゼルFが悔やまれる)
ソックW、イズナーFならソックが逆転する。
最後の最後でアメリカの意地が炸裂するのか
ベネトーが奇跡を起こすのか
未完の大器がこのまま覚醒するのか
最後まで波乱続きだった今シーズンを象徴するような今大会。
せっかくならイズナー対ソック(ダブルス組んでた時期もあった)の
ガチンコ対決が見てみたいが
ベネトーの呼ぶ感動も捨てがたく悩ましい。
クライノビッチごめんね。そしてナダル1位確定おめでとう。
それではまた。