20歳の高橋悠介がが全日本選手権の初優勝を果たしました。 高橋悠介のテニスを始めて目にしたのは楽天ジャパンオープンの予選でした。カナダのポシピシルになんと7ー6、6ー2のストレートで勝利したのでした。本戦でも現ランキング46位のアメリカ25歳の好調ハリソンに対して4ー6、6ー4、4ー6と善戦したのでした。高橋はシュワルツマンや西岡と同じく170cmと小柄ながらフットワークがよく、1stサービスは195km前後だします。ベースラインをキープしながらフォアハンドもバックハンドもミスが少なく攻撃的なテニスを展開します。全日本選手権を取ってもなんら驚きではなく、取るのではないか、取らなければならないくらいに思っていました。来季は100位以内には入ってくるものと思います。いやもっと上も目指せるかもしれません。それだけ期待を抱かせる新鋭です。当面の目標は全豪出場することのことであり、年内のチェレンジャー大会等に参戦するもと思われます。少しでもポイントを積み上げてランキングを上げて欲しいと思います。 ところで、170cmという小柄な体格でATPツアー上位で通用すること自体が非現実的ではないかと思われていたのではないでしょうか。それを覆したのがシュワルツマンの存在ではないかと思います。シュワルツマンは25歳で身長は同じく170cmです。今季52位に始まり現在26位までランキングを上げてきています。シュワルツマンの強さはフットワークが良くとミスがなく攻撃的なテニスを展開できるところです。スタッツでいうとRETURN RATINGで堂々の1位なのです。もちろん日本人としては錦織の存在が大きいことは言うまでもありませんが、このシュワルツマンの存在にあわせて22歳の西岡の存在があります。 この西岡はマイアミMSで左膝の前十字靱帯断裂で長期離脱を余儀なくされました。西岡はIWでカルロビッチを破り、ベルディヒを逆転で撃破し、ランキング3位のワウリンカにもあわや金星を上げるところまで追い込みました。シュワルツマンがレースランキングで26位とその躍進に驚きを感じていますが、実は離脱直前の西岡のレースランキングは27位だったのです。最近は西岡の練習風景を観ることができるようになり安心と期待の高まりを感じています。 来季以降、高橋と西岡の躍進でシュワルツマンとあわせて「170cmトリオ」なんて言われるようになる日が来そうな予感を感じます。日本のテニスの盛り上がりを期待します。