すいません。ただただ、記事を投稿させて頂きます。 スイス・インドアのドローが発表され1回戦が始まります。ドローについては運、不運、死の山とか言われますが、杉田にとって、このドローをどのように受け止めるべきでしょうか。1回戦はランキング49位、18歳のシャポバロフ、順当にいくと2回戦はランキング28位で今季4度目となる因縁の相手マナリノ、そしてQFでは優勝候補筆頭であり、今季NO1を目指すフェデラーです。杉田にとって今季末の目標はランキング30位(32位)に入ることですが、これはあくまでも中間目標です。来期GSシード獲得という意味では重要にはなりますが、最終目標ではないはずです。今季112位に始まり現在38位と急激にランキングを上げてきました。まだまだ、20位とか、その上とか口に出せる状況ではありませんが、杉田は29歳となり今この時が勝負であるはずです。わざわざ自身の可能性に限界を設定する必要はないはずです。杉田に期待することは、一つ一つ進化を遂げ、一つ一つランキングを上げていくことです。 これらを受けて、改めて初戦のシャポバロフ戦です。危険な相手です。シャポバロフは今季250位に始まり現在49位と杉田と同様に急激にランキングを上げてきた期待の新鋭、NEXT GENの一角です。杉田は今季、フェデラーはともかくティエム、メイヤー、デルポトロ、ディミトロフ、フリッツ等、フォアハンドの強打を放ってくる選手に敗退し苦手としているとも言えます。シャポバロフもまたレフティから放つフォアハンドを最大の武器としています。この新鋭にペースを譲るような時間帯を与えてはならないと思います。それにはサービスゲームをしっかりとキープすること、そして杉田のペースとすること、それには杉田の得意なフォアハンドを中心とした攻撃的なテニスに徹すること、と言いたいところですが、それだけでは、これまでの杉田より脱皮できないと思います。トップ選手は相手よりミスを誘い、攻撃的テニスに併せて相手の弱点を突いてペースを奪います。シャポバロフはコートカバーリング力があり、バックハンドも上手く対応し、フォアハンドの強打を放ってきます。弱点は回り込みフォアハンド可能なセンター付近のバックハンド側です。これをシャポバロフは逆クロスをミスします。ほぼ間違いなく攻撃的なテニスを展開してくるところに、狂いを与えるテニスを見せて欲しいと思います。打たせないことと、ミス誘発です。 しかし、杉田がこのバックハンド側に球を集めることができるのかが課題です。同じくレフティのマナリノ戦では、杉田のバックハンドとマナリノの得意なフォアハンドのラリーとなりました。杉田のフォアハンドのクロスは安定性がありません。サイドアウト、バックアウトします。一方のシャポバロフはバックハンドに安定感があります。杉田のフォアハンドとシャポバロフのバックハンドのラリーはシャポバロフが上かもしれません。杉田のバックハンドとシャポバロフのフォアハンドはシャポバロフのフォアハンドに威力がありそうです。しかし、シャポバロフにもミスがでます。せめぎ合いになるかもしれません。 順当にいくと、レフティ2連戦となります。バックハンド側へのフォアハンドクロスは鍵になります。杉田のフォアハンド逆クロスは得意としますが、フォアハンドクロスです。そして、バックハンドのストレートも重要となります。杉田はバックハンドのストレートが打てるかです。マナリノとゴファンのストレートの切り替えし合戦は見応えありました。この点が注目されるところだと思います。 全米後、初戦敗退が続いているシャポバロフだけに確実に駒を進めて、マナリノのバックハンド側を攻めるところを見てみたいと思います。 杉田は、フォアハンドを打ち込む攻撃的なテニスでペースを奪うことが重要と認識しているはずです。しかし、ここから更に上を目指すには、それだけでは厳しいと思います。その意味でこの大会では杉田の壁を打ち破る何かを得て欲しいと思うのです。現在の目標達成だけを追求するのではなく、その先を見据えた闘いを期待します。 明朝、24日の2:00試合開始です。久しぶり、杉田の試合を観戦できそうです。 頑張れ、杉田!