休養十分の杉田祐一が3度目の正直でイストミンを倒す!?そして5か月前完敗したデルポトロを倒す準備はできている!ATP Tour2勝目を視野に入れる! ストックホルムオープンのドローが決まった。第7シードで臨む世界36位の杉田祐一の初戦対戦相手は先日成都オープン準決勝で苦い敗戦を喫したデニス イストミン(世界51位)に決まった。 杉田はイストミンと過去2戦2敗だが、ランキングが上回っている状態での連敗は避けたいだろう。 今大会杉田が最低限果たしたい目標がシードをきっちり守ること。つまり2勝することだ。そして準々決勝で実現したいのが2009年USオープン覇者のホアン マルティン デルポトロ(世界23位)との対戦だろう。 ストックホルムで昨年は初戦敗退した杉田。今年はランキング世界36位、第7シードとして戻ってくる。 杉田に関して感動的な出来事があった。ATPのサイトからネットでも観ることができるがGAORAで毎週土曜日に放送される「ATP World Tour Uncovered」(日本ではATPテニスマガジン)で杉田が大特集されている。 杉田の大躍進や特徴について杉田本人だけでなく3選手達も語る。スティーヴ ダルシ、ダミアー ジュムホール、パオロ ロレンツィが語る。 3週間前にボスニアヘルツェゴビナ人として初のツアー優勝者となったダミアー・ジュムホール(世界37位)は杉田が初優勝したアンタルヤオープンの準決勝で杉田と対戦した選手。杉田を「小柄だが動きがよく走り動きが俊敏。ライン近くにポジショニングし色々なショッツを織り交ぜて相手のリズムを崩す。ハードコートでは俊敏さがより活きるだろう。」と語る。 杉田の成長は錦織の存在も大きいとの分析。杉田は「錦織とここ2年間共に練習する機会が多くなり多くを彼から学んでいるし、刺激を受けている。錦織の存在は大きい」と述べる。ジュムホールは錦織の杉田への好影響はセルビア勢がジョコヴィッチから刺激を受け躍進しているのと似ていると述べる。 このコーナーでは杉田のアンタルヤでの優勝、ATPの大会で準決勝にも残ったことがなかった杉田が一気に優勝したことの快進撃や初めて年間を通してATP Tourに本格参戦し100位以内でシーズンを終えることにも触れている。 杉田本人も「多くの強い選手を倒し優勝したこと、また日本で大々的に報じられたことを喜んでいる。今年になってそれまでテレビでしか見ていなかった有名な選手達と初めて対戦することが増え、今はコートに立ってそういう舞台で戦えることを楽しんでいる。とてもハッピーだ。」と語る。 そんな杉田は上海マスターズでは初戦でサム クエリーに敗退し、久々に数日間試合から遠ざかることとなりフィジカル面はだいぶ戻ってきているのではないか。 ストックホルムではイストミンに勝てば、2回戦で世界81位ゴンボスor世界95位バグダディスと戦う。次がデルポトロ。準決勝は第2シードのアンダーソンか第8シードのヴェルダスコあたりか。第1シードはディミトロフ、第3シードがソック、第6シードがフォニーニというトップハーフのシード選手と勝ち上がれれば決勝で対戦することになるだろう。 杉田祐一がATP Tourで2勝目を挙げる快挙を少し期待している。まずはイストミンを今度こそ倒してくれ!