ゴフィンが優勝しました!これでATPファイナルズ圏内、実質7位です。カレーノブスタ、クエリー、アンダーソンが上にいましたが、一気に抜き去りました。つい最近も書きましたが、ジョコビッチ、マレー、ワウリンカ、錦織、ラオニッチ(ラオニッチは未だ出ているのに、ゴメンなさい)が居ない今年のファイナルズにふさわしいプレーヤーの1人がゴフィンだと思っていました。同じ錦織・ラオニッチ世代の中で追いかける立場にいましたが、徐々に力を付けて行き、昨年後半の連戦に次ぐ連戦は、尋常では有りませんでした。ワールドツアーファイナルへ可能性が少しでも残っている限り諦めずに挑んでいる。そんな風に見受けられました。そして、最後はあと2人、ティエム・ベルディヒを抜けばというところまで頑張りましたね。あと435ptでした。 今年も、順調に好調を維持しランキング10位まで上げていましたが、全仏で雨用シートにつまずき転倒(これは不運でした。GSであのシートの収納状況はお粗末じゃないですかね。)、これによる脚の故障で一時足踏み状態でしたが、今回2週連続優勝で750ptを積み上げ、一気に圏内に入って来ました。 500クラスの大会では初めての優勝、とても嬉しい。インタビューの内容もこの人のとても真摯で素直な人柄が現れていて、好きですね。常に静かな表情ですが、内に秘めた強い気持ちがビンビン伝わってきます。 テニスプレーヤーとしては錦織とそれほど変わらず小さな体格ですが、基本がしっかりしていて、運動神経が良く、フォームが綺麗です。フェデラー、デミトロフ等もそうですが、運動神経がよくフォームが綺麗なプレーヤー。良いですね。好きです。当然、錦織もそうだと思います。 これで、現在のファイナルズへの状況は、 1.ナダル(確定) 2.フェデラー(確定) 3.Aズベレフ(確定) 4.ティエム 3,715 5.デミトロフ 3,275 6.チリッチ 3,175 7.ゴフィン 2,740 8.カレノブスタ 2,595 ––––––––––––––––– 9.クエリー 2,435 10.アンダーソン 2,380 11.ベルディヒ 2,005 12.キリオス 2,000 13.バウティスタ 1,915 ゴフィンは、ケガをしない限りファイナルズ初出場を決めるでしょう。 もう1人は誰になるでしょうか?カレノブスタは、まだ実力・実績的にも早い気がします。出来れば、ラストチャンスになりそうな全米ファイナリスト、アンダーソンに入って欲しい気もしますが、、、 ビッグポイントが有りそうなキリオス辺りが出場すれば盛り上がりそうですね。キリオスもそんな実績を積めば、トップグループの仲間入りへのきっかけになるかも知れません。 このまま、ベルディヒが出場できない場合、8人中4人が初出場、フェデラー・ナダル以外はティエムが昨年に続き2回目、チリッチは3回目ですが去年錦織に勝って初めて1勝を挙げました。とても常連とは言えない2人です。 今年居ない5人の存在は本当に大きいですね。フェデラー、ナダル2人だけでは荷が重い感じもします。逆に他のプレーヤーには、ファイナルズ初優勝のチャンスさえ出てきます。この時期ゾーンに入れたプレーヤーには、そんなチャンスも巡って来るかも知れません。 あれっ、ゴフィンの出場記録では去年のファイナルズ;ラウンドロビン、ジョコビッチ戦が1試合有りますね、、。モンフィスの棄権で出場しています。という事は今年初出場とは言えませんか、、。 話は変わり、ナダルの強さが際立っています。キリオスのポテンシャルからすれば危ない場面も見られるかと思いましたが、全く寄せ付けませんでした。ただ、昨年の手首の故障から復帰し、今期既に70試合を消化、これは若いAズベレフ・ティエムの68試合をおさえ最多です。ナダルは頑強な身体の持ち主ですが、このまま続けると何処かで、また手首等に故障を来すのではないかと心配も感じます。ここらで一度、強制的にオフ期間を取った方が良いのではないでしょうか。 フイナルズ直前時のエントリーランキング1位はほぼ確定でしょうから、今年残る目標はなんといってもファイナルズのタイトルと今期最終ランク1位でしょう。 その為に、上海では疲労を押して無理せず、怪我なく終え、MSパリ迄は休んだ方がいいのではないでしょうか。 そしてパリ、1週空けてロンドンで締めくくる。是非、それ位のペースでやって欲しいと思います。(ただフェデラーがMS2大会、バーゼル500の3タイトルを取って2,500pt加算、10,000pt越えの可能性はあります。) ゴフィンもそうですね。東京では左膝を気にする場面も見られました。全仏で痛めたのと同じ箇所ですか?上海で無理をすると故障に繋がるかも知れません。その次の週は自国アントワープにも出るでしょう。上海では無理をせず、アントワープとパリに照準を絞るくらいがいいのではないでしょうか。 最後にATP500(ダブルス)の大会で、マクラクラン・内山の日本人ペアが優勝しました。快挙ですね!おめでとうございます。 ランキング的には出場者の中でも最後方のペアだったと思います。最近は女子でもダブルスで大きな実績を残しています。日本テニスの層が厚くなって来たのかなと思える出来事です。今後、デ杯等日本選手の活躍が楽しみですね。