大坂なおみはREAL DEALだ!全豪オープンの2試合でそれを完全に証明した! 全豪オープンテニスは第4日を迎え、この日は18歳の大坂なおみが世界21位、第18シードのエリーナ スヴィトリーナ相手に6-4,6-4とストレート勝ち。その内容はまるでランキングが逆のように圧倒的なもの。 最速195キロを誇る大坂のサーヴ力だが、この日は189キロが最速。サーヴィスエイスは2本だったが、1stサーヴで相手を崩すことも少なくなかった。1stサーヴの確率は54%。1stサーヴが入った41本中27本を得点にした(66%)。 ストロークも強弱をつけ落ち着いていた。アンフォーストゥエラーは38本あったものの積極的に思い切りの良いショットを左右に繰り出す。ミスは大事な場面では多くなかった。左右に振るショットを追いかけるスヴィトリーナのトータルのDistance Coveredは大坂の1916メートルを大きく上回る2162メートル。主導権を完全に握っていたと言える。初のグランドスラムとはとても思わせない。 圧巻の内容で3回戦に進むが、次の相手は今大会10名の地元専門アナリスツ中6名が優勝候補筆頭に名を挙げるヴィクトリア アザレンカ(第14シード)だ!と勝手に決めつけてしまっているが一応2回戦はこれから。ダニカ コヴィニッチに勝利すれば大坂と対戦する。 アザレンカは1回戦でその好調ぶりを見せつけた。昨年フレンチオープンで準々決勝に残ったAlison Van Uytvanckを6-0、6-0で倒した! 大坂にとっては自分の現在の力がこのアザレンカ相手にどこまで通用するのかを知ることができる絶好の機会と言えよう!試合内容によっては世界にそのポテンシャルを見せつけることができる! 今シーズン中にトップ50入りは現実的な目標になる。そしてその後は一気にトップ10を見据える。更には伊達公子の世界4位を超える選手は不可能でないことを印象付けたこの全豪での2試合だ。 私としては大坂と初戦で第7シードのアンジェリク ケルバーからマッチポイントまで握った土居美咲と共に上位に駆け上がって日本女子テニス界を引っ張っていってもらいたいと願う。