テニスというスポーツはサッカーより番狂わせが起こりやすく、野球より実力差が出やすいのです。 結果として賭け事をするのに、絶妙なバランスになってしまっているという現実があります。 もうテニスとギャンブルは切っても切れない関係かその一歩手前ではないかと思います。 マレーが怒っていましたが実際、大会のスポンサーにもなっているわけですよ。 今まさに全豪オープン開催中ですけど、八百長リスト入手しただかしないだかで結構大きなニュースになっていたのが昨日までのお話。 リストがあるものの開示されないものだから、オッズ比と実際の勝敗に基づいてこいつら怪しいんじゃねリストを算出したぜっ、というものが出回りました。 ブラックリストを実際に所持しているのはBBCだったかな。そこは個人名は出していませんが、四大大会優勝者がいるとか、全豪オープンにもエントリーしているとか、特定できない程度のヒントは記事になっています。 今回出回ったリストはbbcの言い分に当てはまりそうな怪しい奴らなだけであって、ネタ元がこいつらでしたー、と発表したわけではないというのは念押ししておきたい。 勿体ぶりましたが以下リストです。 Igor Andreev (RUS), Lukas Lacko (SVK), Ivan Dodig (CRO), Andrey Golubev (KAZ), Juan Ignacio Chela (ARG), Lleyton Hewitt (AUS),  Jan Hajek (CZE), Albert Montanes (ESP), Daniel Gimeno-Traver (ESP), Janko Tipsarevic (SRB), Alex Bogomolov Jr (RUS), Matthew Ebden (AUS), Denis Istomin (UZB), Teymuraz Gabashvili (RUS) and Michael Russell (USA). もうヒューイットがいるのがショックでショックで。本当だったらしばらく立ち直れません。 ヒューイットは素行不良です。チャラに唾飛ばされ、ナルバンディアンに暴言吐かれ、ブレークにものまねされ。 しかし闘争心は強く、ショットの威力不足を気持ちの強さとカウンターと粘りで補う、ファイターそのもののプレーをするのです。 ただ、サーブが不安定そのもので、勝つにしろ負けるにしろロングゲームになりがちです。特に一時代築いたあとは怪我との折り合いもあるのでしょうか、そういう傾向強いです。 過去の全豪オープンでもバグダディスと深夜のフルセット。ゴンザレスともやっぱりフルセット。SFSなんかをポロポロ落とす。 確かに八百長っぽいのですが、個人的にはたぶんクリーンであるジョコビッチとやるとき、どうにか意地を見せることが多い選手なので、単純にサーブの不安定感と粘り強い根性があいまってそういうデータになったのではないかと。そう信じたいです。 ティプサレビッチも本格化前はノーシードから有力選手に勝ったりしてからの早期敗退を繰り返したので、アプセッター、迷惑ノーシードと評されていました。怪しいといえば怪しい。もう記憶が定かじゃないのですが、確か全米で地元ロディックに快勝したあと、負けたロディックが次あっさり負けたら駄目だぞと会見で言っていたような。もちろん、ティプサレビッチは次戦さっくり負けたはずです。 しかしながら徐々に一発花火野郎から、安定して勝ち残るようになり、二年連続でツアーファイナルズに出場しました。 そのあとは足の怪我でツアーから消えました。最近戻ってきましたが、あんまり勝ててはいないです。 2例挙げましたが、やっているかやっていないかはともかく、不安定な選手がリストアップされているんじゃないの、というのが僕の考えです。名選手ヒューイットは今大会で引退します。最後の花道をこんな形で水をさされるのは本人もファンも釈然としないので、ぜひともBBCはリスト公開してほしいものです。