2016年最初の四大大会・全豪OPのドロー・組み合わせが決定しています。 注目の錦織ですが、トップハーフ(上の64枠)に入りました。                                                  まず、1回戦で、ドイツのトッププレイヤー、34位のP・コールシュライバーと対戦することになります(最高ランクは12位)。両者の対戦成績ですが、意外なことにATPツアーでは初顔合わせとなります。ちなみに、コールシュライバーは、2016年はオークランドのベスト16でツォンガにストレート負けを喫しています。 ただ、初戦の相手としては、簡単ではない相手です。                                               さらに、シード選手が勝ち上がると仮定すると、3回戦では第26シードのギリェルモ・ガルシア・ロペス(スペイン・27位)と当たることになります。対戦成績は錦織の2勝0敗です。                                               4回戦ではツォンガ(10位)、B・ペール(17位)のどちらかと対戦の可能性があります。錦織とツォンガの対戦成績は、錦織の4勝2敗と勝ち越しています。しかし、2015年の全仏OPの準々決勝で、2-3で敗れています。錦織が絶好調かつ、組み合わせも良い大会だっただけに、苦い敗戦を喫した相手です。この時、錦織は「四大大会の準々決勝、準決勝を経験して、雰囲気になれないといけない」ということを語っていました。この試合では、場の雰囲気に飲まれてしまったという意識があったようです。 余談ですが、ジョコビッチは人生最悪の敗戦相手にツォンガをあげています。 一方、B・ペールは2015年の全米OPの初戦で敗戦し、さらに楽天ジャパンOPの準決勝でも連敗を喫している苦手な相手です。ちなみに、錦織とペールは、同い年です。                                            ここを勝ち上がると、おそらく準々決勝でナンバー1シードのジョコビッチと対戦することになります。ジョコビッチとの対戦成績は、錦織の2勝5敗です。2016年に入ってもジョコビッチの強さは健在、カタールOPではナダル、ベルディヒなどを含め、すべての試合でストレート勝利で優勝をおさめています。 続いて4強に進むと、フェデラー、決勝ではワウリンカかマレーと当たる山になりました。                                              そのフェデラーの山ですが、シード選手が勝ち上がると、3回戦でディミトロフ(28位)、4回戦ではD・ゴファン(16位)、準々決勝ではベルディヒという組み合わせです。 この山には、B・コリッチ(40位)、D・ティエム(20位)など、20歳前後で伸びている若手もいるので、注目しています。また、ワイルドカードで出場の西岡良仁は、初戦でP・クエバス(41位)と対戦となります。クエバスはクレーコートが得意な選手ですが、西岡にがんばってほしいです。                                              続いてボトムハーフですが、ワウリンカの山には、ナダル(5位)、アンダーソン(12位)、ラオニッチ(14位)などのシード選手が名を連ねています。ラオニッチは2016年のブリスベン国際でフェデラーを破って優勝しており、勢いをもって大会にのぞめそうです。また、100位を切っている97位のダニエル太郎は、本戦から登場となります。初戦の相手は、チェコのL・ロソル(54位)になります。                                            最後にアンディ・マレーの山ですが、シード選手としてフェレール(8位)、イズナー(11位)、B・トミック(17位)などが入っています。