全豪、錦織選手は第7シード、順当に行けば、4回戦で当たる選手は9位から12位のツォンガ、イスナー、アンダーソン、チリッチ。全員、ビッグサーバーと言って良い選手だと思います。全豪のコート(ハード;プレスクッション、柔らか目)では、比較的に戦い易い相手になったと思います。 ラオニッチが第13シードですが、トップ4にとっては4回戦で当たる可能性があり、嫌な感じがしているのではないでしょうか。ひょっとしたら5位以降の中で、1番当たりたくない相手と思っているプレーヤーも何人か居るでしょう。 先日も錦織選手にとって、どのサーフェスが一番有利か、考えていたのですが、高速ハードか、遅めのハードか、クレーか、考えがまとまらなくなってしまいました。しかし、少し時間を置いた今、やはり高速ハードコートではないかと思います。それは、①錦織選手が一番長く慣れ親しんでおり、本拠地で使用しているコートだから。この要素は大きいですよね。②ライジングを多用しゲームを組み立てている錦織選手にとって、イレギュラーが殆どないハードコートが合っており、ボールの回転の影響をあまり受けない高速ハードの方が処理し易い、グリップの強い遅めのハードコートはボールの回転でバウンド後の方向が変わり易い為、ライジングでの処理が少し難しくなる気がします。クレーコートはイレギュラーがあります。③高速ハードコートではスピードの速いフラット系のサーブはそれほど高くは跳ねないと思います。スピンボールは高く跳ねますが、フラットボールに比べれば球速は遅くなる為、錦織選手は高い位置でも対応出来、場合によってはチャンスボールにさえなる事があります。遅めのハードコートが一番高く跳ねる為、身長の低い錦織選手にとって、不利なのでは、、今の所、こんな風に思います。 この考えでいうと、今回のコートはそれ程有利とは言えないという事になりますが、やはりビッグサーバー相手では、サービスエースの数が減るでしょうし、ストローク戦も有利に進められる様に思います。また、ビッグサーバーはストロークもフラット系のボールが多い気がします。 錦織選手はコメントで、「強気でアグレッシブに、躍動感のあるプレーを見せたい。攻めの姿勢で臨みたい。」と話していました。その言葉を聞いて、納得しましたし、そういう気持ちで臨むという姿勢がとても嬉しいです。とても、楽しみになって来ました。3回戦迄をしっかり勝ち上がり、4回戦、QFを観戦したいですね。先ほどまでの私の考え方で言えば、QFはフェデラーかワウリンカに対し勝利の可能性が高くなるという事になりますが、相手がトップ4ともなるとそんな事より、錦織選手の体調や精神面、積極的な姿勢等、自身との闘いですよね。勝敗はその後について来るものでしょう。 今期初のグランドスラムという事もあって、凄くワクワクして来ました。 ドローの発表が楽しみです。