いよいよ2016年のテニスが、早くも1月3日から開幕します。12月半ばに体調を崩していた錦織ですが、万全で初戦を迎えられるのでしょうか!? 今年は、リオ五輪があるために、8月のスケジュールが非常にタイトです(リオ五輪の前後に、マスターズがあるため)。昨年度以上に、スケジュール管理が重要になってくるシーズンとなりそうです。                                           そして1月3日のブリスベン国際には、錦織と近い世代のチリッチ(13位)、ラオニッチ(14位)、ゴファン(16位)なども参加します。また、トップ20の中で最年長世代であるフェデラー(3位)も参加するとあって、華がある大会になりそうです。今年もフェデラーの新戦法・セイバーは飛び出すのでしょうか…(トップ20の選手で、フェデラーと同い年はロペス、一年下にフェレールがいる。ちなみに、錦織と同い年の選手は、2連敗しているB・ペール)。                                                                                            そのフェデラーですが、順当に上位選手が勝ち進むと、準々決勝でG・シモン(フランス・15位)と対戦となり、準決勝ではチリッチ(13位・クロアチア)と当たる組み合わせになりました。ベテランの域に達しながらも、トップ選手として、勝利へ意欲が衰えることがないフェデラー。今年は、さらなる進化を見せるのでしょうか!?                                            一方、錦織圭(8位)の組み合わせですが、初戦はBye(免除)、2回戦では、D・イストミン(61位・ウズベキスタン)、M・ククシュキン(65位・カザフスタン)の勝者との対戦となります。 今年の初戦度ということで、ナーバスな立ち上がりになるのか、あるいは2015年度の経験から落ち着いて入るのか、注目して見てみたいと思います。大会の位置づけとして、コンディションアップという面もあるので、肩の力を抜いて入ってほしいですね。 また、終盤は調子を落としていたので、そういったことを考えても、注目の初戦となりそうです。 ちなみに、ツアーレベルでは、イストミンと錦織は初対戦、ククシュキンには4勝0敗と好相性となっています。                                               そして、2回戦を勝ち上がると、準々決勝で若手の有望株、B・トミッチ(18位・オーストラリア)との対戦の可能性があります。 さらに、準決勝ではカナダのラオニッチ(14位)か、ベルギーのゴファン(16位)と当たる組み合わせになっています。共に、錦織の同世代の選手で、ラオニッチは怪我もありトップ10から陥落しています。とはいえ、彼のビックサーブはトップクラスなので、対戦するときは見ごたえがある熱戦になることが多いです。また、ゴファンは線が細いですが、ストローク力が高く、錦織と似ているスタイルと言われることも…このゴファンとの戦いも、熱戦になることが多い印象です。 ゴファンは2015年に、ベルギーをデビス杯準優勝に導いています。しかし、決勝では英国のマレーの前に敗れています…。                                                以上のように、2016年の初戦から見ごたえのある大会になりそうです。錦織とフェデラーは、勝ち進めば決勝で当たることになります。2015年のツアー・ファイナルの熱戦は記憶に新しいところ…両者の決勝戦となるのか、注目の大会となりそうです。