【ウィーン/ATP250】第1シードの3人がそれぞれ決勝へ! ファイナル争いについても少し
こんばんは!女子の方では今日からツアーファイナルが始まる中、男子の方もシーズン終盤となりました。今週はATP500のウィーンと250である、ストックホルムとモスクワの計3大会が行われています。
ウィーンではフェレール、ストックホルムではベルディヒ、モスクワではチリッチと第1シードの3人がそれぞれ決勝に進出しました。
フェレールは上海では初戦敗退を喫したものの、上海の前の週の北京でベスト4、北京の前の週のクアラルンプールで優勝、直近4大会のうち3大会でベスト4以上に進む安定感を見せています。
初戦のラモスビノラス戦で第1セットを落とした後は全てストレート勝ちで決勝まで到達しました。今季フェレールは決勝での勝率が100%。5度目の優勝を目指して戦います。
ベルディヒは2年連続でストックホルムの決勝の舞台に辿りつきました。今大会は全ての試合でストレート勝ち、試合時間も1時間半ほどで、準決勝のバグダディスとの試合では、バグダディスの棄権により30分ほどで試合が終わりました。体力的にも十分温存した状態で今季2度目の優勝を狙います。
チリッチは今季優勝がありませんが、決勝進出自体も今季初めてのこととなりました。モスクワで昨年優勝を果たしており、ベルディヒと同じように連覇を狙います。
この3人に挑むのがそれぞれジョンソン、ソック、アグートとファイナル争いに絡んでいない3人となりました。ジョンソンは4試合のうち3試合がフルセットとタフな試合を乗り越えて決勝に進出しました。ソックはシモン、ガスケのフランス勢を倒して決勝進出。めきめき力をつけていますね。ダブルスで活躍したことが自信になっているかもしれません。アグートは昨年準優勝を飾っており、モスクワの決勝のカードは2年連続同じカードとなりました。試合は全て今夜行われます。
ファイナル争いについても少し見てみましょう。まず錦織のポイントは3945p。フェレールは決勝進出で現在3745pとなっています。このことからもわかるように、フェレールは優勝で錦織に追いつくことができます。
まず錦織の方から見ていくと、イズナーがウィーン2回戦敗退、アンダーソンが準々決勝敗退したため錦織を抜くことができなくなりました。またツォンガのバーゼルWC参戦も予想通りなしでした。この結果錦織を抜けるのはストックホルムでベスト4だったガスケ、そしてフェレールとなりました。(以前の記事でガスケが錦織を抜ける条件はストックホルムで決勝進出が必要と書きましたが、間違いでした・・申し訳ありません。)
ガスケはバーゼル、パリ優勝で3990pとなるためまだ錦織を抜ける可能性があります。ただガスケはこの後の2大会で1戦も負けることができないという非常に厳しい条件です。またガスケが優勝した場合でも錦織がパリで初戦を突破するとファイナルが確定します。フェレールも同じようにウィーンで優勝することができれば、錦織とポイントが同じになるので、ファイナル確定の条件も同じになります。つまりフェレールがウィーンで優勝すれば錦織とフェレールが同時にファイナル確定する可能性も高いでしょう。
フェレールについても見てみましょう。ウィーン準優勝、バレンシアで加算できず、パリで初戦敗退だとすると3755pになります。このポイントを抜けるのはガスケ、アンダーソン、チリッチの3人となりました。ガスケは先程記述した通り最高で3990p、アンダーソンは3795p、チリッチは3805pとなります。この時点でわかる通り、現在レースランキング9位のツォンガはバーゼルに参戦しない関係で、マレーが欠場しない限りはツアーファイナル争いから脱落することとなりました。
アンダーソン、チリッチに関してはバーゼル、パリでの優勝がフェレールを抜く条件です。(チリッチに関してはモスクワの優勝も条件)、ガスケはバーゼル準優勝、パリ優勝でもフェレールを抜く可能性があります。
しかしいずれも最低でも決勝進出が必要となります。フェレールもここ最近の活躍により、ぐっとファイナルへの道を近づけることができましたね。あとは本当にマレーがどうなるか・・にかかってくると思います。