こんにちは。 突然忙しさはやってきますよね。ちなみにさっきの記事は欠場が決まった翌日から書いてました。 移動中の電車で書いてたら寝なくて済むんですが、根本的に何かが間違っている気がした… 今日は十分に休んでいるので2本目です。というか3日ほど空けてしまったので反省も込めて2本目です。 ところでドラフトの例のシーン、先ほど見たんですがびっくりしました。 まずうちが1位のくじ当てるなんてどうしたって言うのと、金本の「練習は厳しいですよ」に驚きました。 金本は練習が相当厳しいことで有名だったカープの90年代を生き抜いた選手なので、頼もしいですね。やはり練習あっての成果です。 さて多くの方が気になっているであろう錦織ロンドン確定に向けてですが、ここ数日大きな動きがありました。 まずはバーゼルのエントリー状況ですが、2つ前の記事で私が指摘していたツォンガWC参戦の動きですが、限りなく0に近いようです。 バーゼルのWC4枠は地元スイスのキウディネリとラークソネン、そしてT.ハース、バグダディスに与えられました。 このうちハースはケガの影響か辞退するとのことですが、残り1枠が開放されたとはいえその一連の動きを見る限りでは、そもそもバーゼル事務局側がWCを与える気もツォンガ側もWCをもらう予定もなかった感じがします。 というわけでベルディヒの通過はやっぱりあの地点で決まってたのかもしれませんね。 さすがにATPがこの手の事でミスしたことがないので信じてましたが。 というわけでツォンガの翌週加算はないものと思われます。今晩ドローが出るのでその地点で100%になりますが。 そしてファイナル勢を含めた各大会の結果です。 まずモスクワは面白くなりました。連覇を狙うチリッチは順調にベスト4まで来ました。 実はチリッチは初優勝した2008年以降、2014年まで毎年1大会以上優勝しており、これはタイトル数、年数ともにチリッチ以下の世代では圧倒的な差をつけて最多です。 チリッチはやはり錦織と並んで他の若手選手とは実績が違います。GS覇者の割にはどうしても軽視されがちですが、安定した力を持っています。 残りの大会を考えるとここで優勝できなければ記録が途絶えます。果たしてどうなるか。 そして久しぶりのタイトルを狙うバウティスタ=アグト、大きな実績こそないものの30位付近を維持しているコールシュライバー、さらには地元のドンスコイが上がってきました。誰が勝っても個人的にはおもしろい大会になりそうです。 ストックホルムではガスケが苦しみながらも勝っています。ガスケは今週の結果が年末9位に入れるかどうか大きく左右しそうです。 ソックはシモンを破ってのベスト4。今日のガスケとの試合に勝てば年末トップ30をかなり確実にできます。 ベルディヒも着実に勝ち上がっています。今期深センまでノータイトルでしたが、復調の兆しが見えるか。 さてウィーンではレース争いの対象選手に明暗が分かれました。 フェレールは初戦好調のラモス=ビノラスに苦しみましたが、最後は自力で上回って逆転勝ち。初戦を切り抜けると、ガルシア=ロペス、フォニーニを倒してベスト4。価値ある勝利となりました。なお4週連続参戦中です…さすがです… 一方上海準優勝のツォンガはロソルにファイナルセット大差をつけられ2回戦で負けてしまいました。 イズナーはガルビスに2回戦で敗戦。なんとガルビスがイズナーのエース本数を上回る絶好調のサーブを中心に勝利を引き寄せました。ガルビスは好調。そのままなんとベスト4に勝ち上がり、なんとかトップ100フィニッシュをほぼ確定させ、来シーズンの巻き返しに弾みをつけました。 アンダーソンはチャンスを逃しました。イズナー、カルロビッチが敗戦し大きなチャンスでしたが、第2セットからサーブスタッツが悪くなりジョンソンに逆転負けを喫しました。 ジョンソンはベスト4進出。今シーズンATP500ではワシントンに続き2回目と着実に実力をつけてきています。初決勝も視野に入れています。 この結果、フェレールが下位選手を突き離し、勝負は8枠目までほぼ決まったも同然という状態になりました。 本日付での暫定レースランキングです。 チリッチ、ガスケは勝てば勝つだけ加点できます。フェレールは優勝すれば錦織と同ポイントまで稼げます。 そして問題の仮想通過ラインですが、現在こうなっています。 次週のバーゼルに参加する選手が減りました。ツォンガは予定通り回避、ラオニッチ、シモンは欠場です(以下では錦織同様0ポイントペナルティーはないと仮定) この結果仮想通過ラインは落ち、現在ガスケの3990pとなっています。 フェレールも勝ち上がっており、ガスケの結果次第では錦織と同じ日に通過が行われるものと思われます。 さて仮想通過ラインの順位のところを見るとわかるのですが、すでに残り2枠のレース争いは錦織、フェレール、ガスケ、アンダーソン、イズナー、チリッチの6人に絞られました。 さらに言えば、錦織を上回れるのはフェレールかガスケしかいません。 錦織の通過に関しては、ガスケがバーゼルでラウンドにかかわらず敗戦した地点で決まります。ただしストックホルム優勝の場合決勝進出でもOKになります。 具体的に見ていくと、ガスケは現在2535p。ストックホルムでは ベスト4→2535p 準優勝→2595p 優勝→2695p となります。 ここからバーゼルの加点が行われるのですが、バーゼルの加点については、その他大会の最低点が45pなので (バーゼルで獲得したポイント-45)pが加点されるポイントです(初戦敗退の場合、加点なし。マイナスではない)。 ですので優勝では500-45=455p加点となるのですが、準優勝では300-45=255pとなります。 準優勝+準優勝では2595+255=2850pとなって届きません。 優勝+準優勝だと2695+255=2950pとなって、パリで優勝すれば3950pとなり錦織に届きます。 とにかくバーゼルでは最低決勝進出、一般的には優勝が必要です。 ちなみにパリに錦織が出さえするという条件を足せばガスケはバーゼル準優勝の地点でアウトになります。 なのでガスケがバーゼルで敗戦すれば錦織ファイナル決定と置き換えることは自然な結論です。 では実際いつ決まるのか?それはドローが出ないとわからないこともありますが、32ドロー、1週間のATP500の大会では概ね次のように試合が行われることが経験的にわかっています。 1R…月曜~水曜 2R…水曜~木曜 QF…金曜 SF…土曜 決勝…日曜 現在のところ、ガスケはフェデラー、ワウリンカ、ナダル、アンダーソンに次ぐ第5シードの予定です。 ですのでQFからはいわゆる格上の対戦になる可能性が高いです。 そうなると金曜決定なのですが、バーゼルのエントリー状況からするとどこで足元をすくわれてもおかしくありません。 ガスケの初戦がいつ組まれるかですが、私は火曜か水曜とみています。 今年のバーゼルはトップ3シードがすべてその前の週にお休みなのに対して、アンダーソン、ガスケらは大会に出ていて、ある程度勝ち残っています。 フェデラーの要望次第と見ていますが、トップ3シードは火曜までに登場するのではと思います。 ですので最短でもあと4日程度は待たないとファイナル決定には至らないのではと見ています。 ガスケはフェデラー、ナダルに相性も悪いので、QFでの決定が現実的かなと思います。 というわけで勝手な予想ですが、錦織ファイナル決定を30日、来週金曜日とします。現実には向こうの時差も考慮して未明か翌日でしょう。そして同時にフェレールの進出も決まりそうな予感がします。アンダーソンのドロー位置次第ですが。 もう待てません。他力になることを悲しむ声も聞こえますがこの時期の決定はえてしてそういうものです。9位以下の選手が無理をして連戦。その中で可能性が消えていき決まるのは毎年のことです。これが嫌なら4枠目くらいまでに全米までに決めないとだめです。それはまだ時期尚早でしょう。 今週来週と私が厳しい時期になってしまったのですが、とにかくガスケの条件だけしっかりと押さえておきましょう。それでは。