上海マスターズは決勝が行われ、ジョコビッチに、ツォンガが挑みました。 ジョコビッチVSツォンガ戦という組み合わせの決勝戦は、今季でいうと新鮮な感じがしました。                                           今季のジョコビッチの決勝戦のカード ☆はジョコビッチが敗戦 四大大会 全米OP(VSフェデラー) ウィンブルドン(VSフェデラー) ☆全仏OP(VSワウリンカ) 全豪OP(VSマレー) マスターズ BNPパリバ・オープン(VSフェデラー) マイアミOP(VSマレー) モンテカルロ・ロレックス・マスターズ(VSベルディヒ) BNLイタリア国際(VSフェデラー) ☆ロジャーズ・カップ(VSマレー) ☆ウェスタン&サザン・オープン(VSフェデラー) それ以外 ☆ドバイ(VSフェデラー) チャイナOP(VSナダル)                                             …と、出場するほとんどの大会で決勝まで勝ち進んでいるジョコビッチは、決勝戦で負けた試合は4試合のみとなっています。 さらに、詳しく見ると、四大大会、マスターズも出場したすべての試合で決勝に進出と、圧倒的な強さを見せています。 このジョコビッチに、ツォンガがどう挑むのか……注目の決勝戦となりました。 ちなみに、ツォンガはグランドスラム通算で、初めてBIG4の4人から勝利を上げた選手です。また、ジョコビッチが人生で最悪の試合だったと語る2010年の全豪OP準々決勝の対戦相手が、このツォンガでした。 ※ノバク・ジョコビッチ ストーリー プロ転向~転機となった生涯ワーストの試合より                                            試合結果 第1セット ジョコビッチ6-2ツォンガ 第2セット ジョコビッチ6-4ツォンガ                                              ……以上でジョコビッチが制して、見事に優勝を飾りました。 第1セットは第1ゲームでジョコビッチがいきなりブレークする理想的なスタートとなります。さらに、第3ゲームをブレークしてたたみかけました。ジョコビッチはサーブ、リターン、ストローク、すべてが安定していました。 試合を通じて、1stサーブからのポイント獲得率は89%と高かったです(ツォンガは70%)。そして、2ndサーブからのポイント獲得率は、ジョコビッチが69%、ツォンガが16%と明暗が分かれました。さらに、アンフォースドエラーはジョコビッチが8と少なく、つけ入る隙をほとんど与えませんでした(ツォンガは27)。また、ネットプレーの精度でも、差が出ていました。                                              第1セットを取られたツォンガも、第2セットではサーブが良くなって、互いにキープが続く熱戦模様となりました。しかし、第9ゲームでツォンガは1stサーブが入らなくなって苦しくなり、ブレークを許してしまい、万事休すとなりました。                                             ツォンガは試合の立ち上がりで気負いや緊張感があって、得意なフォアにもミスがでていました。その出鼻をくじかれたのが痛かったです。 ジョコビッチは相手のすきを見逃さず、ミスが少ないのが、こういった勝ち星の多さにもつながっているのだと思います。 今年のマスターズもパリを残すのみですが、ジョコビッチを誰が破ることができるのか、注目となります。