2015年の楽天ジャパンOPも、8強が出そろう大会4日目を迎えています。国内唯一のATP500の大会は、あらためてドローなどを見ても、個性があるトップ選手が出場していて、こういう大会が日本で見られるのは、うれしいことだなと感じます。                                              日本でやるので、国内選手もWCで推薦で本戦に出場でき、2回戦のワウリンカVS伊藤竜馬といったカードも見ることができました。 ちなみに、この試合は、序盤はワウリンカが貫録を見せて6-3で取るも、第2セットは伊藤が6-2で取って、最終セットはワウリンカが6-4で取るという展開でした。 伊藤は序盤は固く、ワウリンカというトップ選手に精神的にも押されている印象でしたが、第2セットでは思い切りの良い伊藤のテニスが展開。第3セットは精神的にも体力的にも疲労が見えた伊藤が、残念ながら競り負けたように感じます。 それでも、伊藤のパワーあるフォアは威力があり、勝利への執念や気迫などが出ていて、印象に残る試合になりました。現在、27歳の伊藤ですが、第3セットでは課題も見えたと思いますし、潜在能力の高さも示す試合でした。過去最高は60位という伊藤ですが、またATPツアーでも、活躍を見せてほしい選手です。 それでは、ベスト8のカードを見てみます。                                           ベスト8(準々決勝のカード) 錦織圭(6位)VSチリッチ(14位) ワウリンカ(4位)VSクライチェク(78位) ジル・シモン(10位)VSギル・ミュラー(43位) キリオス(34位)VS未定                                             …というベスト8のカードになっています。 注目は錦織VSマリン・チリッチで、2014年の全米OP決勝の再現というカードになります。ただ、錦織は今季、優勝したシティ・オープンの準決勝で、チリッチを3-6、6-1、6-4で逆転勝利をしています。この試合は印象深い試合で、第1セットはチリッチの前に落とすも、第2セットからはチリッチにストロークで攻撃させてミスを誘うというテニスで、勝利を得た試合となりました。テニスの持つ駆け引きが見れた試合で、興味深い試合でした。今季2度目の対戦となりますが、はたして、どのような結果になるのでしょうか……。                                           この錦織が勝った場合に対戦するカードは、キリオスがからむ試合になっています。テニス界で現在、試合以外で話題を集める選手の一人であるキリオスですが、次戦の相手は、B・ペールVSバグダティスの勝者になります。                                             トップハーフの方は、ワウリンカVSクライチェクというカードになりました。そして、もう1試合は、シモンVSミュラーというカードになっています。 楽天ジャパンOPは、優勝者に錦織を始め、フェデラー、ナダル、マレー、ベルディヒ、フェレール、ツォンガなど、現在のトップ選手が数多く名を連ねています。 ワウリンカにとっては、今大会は優勝のチャンスがめぐってきているようにも感じますが、どうなるでしょうか…!?