昨日はラグビーW杯で日本代表が南アフリカに勝つという歴史的 勝利に沸いたのだが、一方で気になっていたのは男子テニスのデビ ス杯だ。  今年2月にアウェーでカナダとのWグループ1回戦で2勝3敗と敗れた 事により9月の入れ替え戦に回ったのだが、その相手がアウェーでの コロンビア戦で一昨年ホームで勝ってWグループに復帰した相手でも ある。  最近の日本は昨年ベスト8でのチェコ戦までホームの試合が続き 今年に入ってからカナダ戦に続き、コロンビア戦もアウェーになっ たのだ。  そして前回のコロンビア戦はホームですら最終日のシングルス 2試合を連勝して3勝2敗でWグループに復帰したが、アウェーなら クレーコートでの試合だったから勝てたかどうかと思っていたの で今回のアウェーでの対戦はWグループ残留への正念場だと思って いた。  今回はエースの錦織以外はダニエル太郎や西岡良仁ら若手が占め 長らく代表メンバーだった添田豪や伊藤竜磨は外れていた。  もっともダニエルは敗れたとはいえ昨年のチェコ戦で錦織の代わ りに出場していたので、それなりの経験が僅かながらアドバンテー ジになると思っていたし最終的にシングルスで2試合出る事になって いたのでダニエルの出来が勝敗のカギを握ると思われていた。  初日はサンティアゴ・ビラルドと錦織圭の両国エースが勝って1勝 1敗スタートだったのだが、ダニエルがビラルド相手に敗れたものの 2セットダウンから2-2に追い付くという健闘を見せたので手こずり ながらストレートで振り切った錦織と最終日に連勝できるかもと考 え始めた。  2日目のダブルスでは格上ペア相手に1セットを取るものの、逆転 負けしていたので最終日のシングルス連勝が絶対条件になった。  エース対決となった第4試合で錦織がビラルドにストレートで勝つ と、最終戦でもダニエルがアレハンドロ・ファジャにストレートで 勝って3勝2敗で見事に逆転勝ちしたのだった。  何と言ってもアウェーでの勝利というのは価値があるしベテランの 添田抜きでも2勝2敗の最終戦で勝ってのWグループ残留というのが 大きいだろう。  ダブルスで完敗するのを想定すると錦織の2勝以外に誰かが1勝 しないといけないのだが、ダニエル太郎がプレッシャーがかかる 最終戦を勝利したのは将来的にも大きな第一歩だったといえる。