全米OPは女子決勝が行われました。準決勝ではランキング1位、年間グランドスラムを狙うセリーナ・ウィリアムズを破ったロベルタ・ビンチ(43位・32歳)。 一方、ランキング2位のシモーナ ・ハレップを準決勝で破ったフラビア・ペンネッタ(26位・33歳)。共にイタリア人である2人が、決勝で対戦することになりました。 また、両者とも四大大会未勝利、最年長での初勝利ということになり、色々な記録もかかわる対戦となりました。 ちなみに、ビンチはノーシードからの決勝進出です。 また、ぺンネッタは2013年に全米OPの準々決勝でビンチを破って、ベスト4進出が最高成績となっています。また、ぺンネッタはイタリア人として、初めてベスト10プレイヤーとなった選手でもあります。そして、この両者は9歳の頃から試合をするなど、かなり、仲が良い選手のようです。                                            試合の方は…                                            第1セット ビンチ6-7ぺンネッタ 第2セット ビンチ2-6ぺンネッタ                                           …となりました。 第1セットは、両者硬さも見られる中でスタート。互いに1ゲームのブレークがある競った展開になりましたが、我慢し続けたぺンネッタが、タイブレークを制しました。ストロークで粘り強く返していくシーンがしばしばありました。 第2セットになると、完全にペンネッタの流れになって、連続で4ゲームを奪取します。しかし、初優勝が見えてからは、さすがにプレーが硬くなる部分もありました。また、後がないビンチがリターンで、強打するなど、開き直って勝負に出てきました。 このように、残りのゲームはぺンネッタにとっては、とても長かったと思いますが、クレーで磨いた持ち前のストローク力が終始目立った印象がありました。結局、6-2で第2セットも制して、ペンネッタのうれしい初優勝となりました。                                            試合後にはビンチと互いに冗談をかわしたり、仲の良さを感じさせる良い雰囲気でした。また、試合後のインタビューではペンネッタが、引退することを発表。今回が全米OP最後の試合ということだそうで、優勝して引退するという、ある意味最高の形となりました。とはいえ、プレーを見ると、今の時期での引退はもったいないという感じがします。ただ、引退に関しては1ヶ月前に決めていたということです。                                            女子のシングルスの試合は終わりましたが、9月14日には、いよいよ男子の決勝、ジョコビッチVSフェデラーが行われます。セイバー(猛烈なリターンダッシュ)という新たな戦法を取り入れたフェデラー。再び強さが戻っているジョコビッチ。注目の試合となります!