全米OPが佳境を迎えていますが、日本選手はデビス杯のワールドグループ・プレーオフが、9月18日から行われるとあり、代表メンバーが選ばれました。開催地はコロンビアのクレーコートであり、そういったことも踏まえて、日本代表選手も選出されたようです。メンバーはフレッシュな顔ぶれとなりました。                                            日本代表選手 錦織圭(4位) ダニエル太郎(110位) 西岡良仁(128位) 内山靖崇(シングルス214位/ダブルス200位)                                              …以上の4人となっています。今年のカナダとの1回戦のメンバーだった添田豪(111位)、伊藤竜馬(96位)ははずれました。 若手主体ということになり、勢いを重要視したメンバー選考という感じもします。 ただ、添田にしても、伊藤にしても、ここ最近は調子を上げていたので、残念な感じもあります。とはいえ、西岡、ダニエルらフレッシュな選手に経験を積ませたいと言う意図もありますし、悩ましいところです。                                              西岡は今年の全米OPで、フランスのマチュー(80位)相手に、四大大会、初勝利を3-2で上げていますし、楽しみな選手です。また、アメリカ人と日本人のハーフであるダニエル太郎は、スペイン育ちという経歴もあり、クレーでフェレールとも練習したこともあるそうですが、そういった経験も活かして、勝利に貢献してほしいところです。 内山はカナダ戦でもダブルス要員だったので、今回もダブルスでの出場となるでしょう。                                             今の日本代表は、コロンビアに比べ、絶対的エースである錦織がいます。この錦織のシングルスでの2試合に加え、おそらく、ダニエル、西岡がシングルスの2番手になりそうです。この両者のうち、どちらかが1勝すれば勝利することになります。 それも踏まえてコロンビア代表を見てみます。                                              コロンビア代表 サンティアゴ・ヒラルド(59位) アレハンドロ・ゴンサレス(119位) フアン セバスチャン・カバル(ダブルス27位) ロベルト・ファラ(ダブルス28位)                                             …となっています。エース格のヒラルドに対して、錦織は6勝2敗です(うち1敗が棄権)。今季はバルセロナOPで6-2、6-1で圧勝するなど、力の差があります。また、2番手のゴンザレスとも今季は、メキシコOPで対戦していますが、ストレート勝ちしています。 コロンビアとしては、ヒラルドを錦織に当てずに、2番手のダニエル、西岡に当ててくるような戦略を取るかもしれません。 また、カバル、ファラはダブルスのスペシャリストで、2013年の日本との対戦の時には、伊藤、杉田ペアに、完成されたコンビネーションを見せて勝利しています。二人は2014年、2015年に2大会で優勝しています。                                              こうしてみると、シングルスでは錦織が2勝、ダブルスではコロンビアが1勝という予測がつきます。ですので、カギを握るのは、シングルスの2番手であるダニエル太郎、西岡良仁ということになりそうです。                                             デビス杯は、日本代表というくくりでの試合となるので、また違った盛り上がりがあり、見ていても楽しい大会です。ぜひ、日本代表にはプレーオフに勝利して、残留を決めてほしいところです! そして、全米OPで1回戦負けとなった錦織にとっても、再び、前を向くためのきっかけになると良いなと思います。