全米OPは準々決勝が終わり、いよいよ準決勝に突入します。 準決勝のカードは、ジョコビッチ(1位)VSチリッチ(9位)、フェデラー(2位)VSワウリンカ(5位)となりました。 どちらのカードも注目となりますが、今季のワウリンカは、とかく、四大大会に照準を合わせているように感じる結果を出しています。全豪OP準決勝敗退(VSジョコビッチ)、全仏OP優勝(VSジョコビッチ)、ウィンブルドン・準々決勝敗退(VSガスケ)というのが、ワウリンカの四大大会の成績です。 一方でグランドスラム以外では、実に6大会で、2回戦か3回戦負けと、波が激しい印象です。ですが、こういった浮き沈みのある成績もあり、ダークホース的な存在として、ワウリンカが存在感を放っています。 かつて、偉大なフェデラーの影に隠れ、スイス第2の男と呼ばれたワウリンカですが、2014年の全豪OP、2015年の全仏OPで優勝するなど、トップ選手としてのポジションを築き上げています。                                             今大会では、マレーが敗れたこともあり、組み合わせとしては、恵まれた感もあります。 アルバート ラモス・ビノラス(58位)、ヘヨン・チュン(69位)、ルベン・ベメルマンス(107位)、D・ヤング(68位)、K・アンダーソン(14位)らを破っての、準決勝進出となりました。ちなみに、ヘヨン・チュンとは3セットすべてでタイブレークになるなど、5セットのタイブレークがありましたが、ワウリンカがすべて取るなど、勝負強さを見せています。このワウリンカは、準決勝では、同じスイス出身のフェデラーと対戦となります。                                            今季のフェデラーVSワウリンカ 全仏OP準々決勝 フェデラー0VS3ワウリンカ BNLイタリア国際・準決勝 フェデラー2VS0ワウリンカ                                            …と、互いに1勝ずつをあげています。 フェデラーは準々決勝で、R・ガスケ(12位)に、3-0で勝利して、準決勝進出です。フェデラーはここまで、1セットも落としてません。ちなみに、直近の大会であるウェスタン&サザン・オープン(マスターズ)でも、1セットも落とさずに優勝しており、ここ最近の好調を維持しています。両者の対決は、フェデラーが大きく勝ち越していますが、今季のワウリンカの状況を考えると、白熱した試合が期待されます。                                             そして、準決勝のもう1試合、ジョコビッチVSチリッチですが、いまだ、チリッチはジョコビッチに勝ったことがありません。直近では、ウィンブルドンの準々決勝で対戦しています。この時も、ジョコビッチがすべてのゲームを6-4で取って、ストレート勝ちしていますが、数字以上に圧倒した感がありました。そういった両者の過去の対戦を踏まえると、ジョコビッチが有利ですが、はたしてどうなるのでしょうか!?