こんばんは。 早いもので全米ももう折り返し今日からQFです。 QF展望も少し書きますが、まずはタイトルの件を。 はい、錦織のことです。今更書きます。 ペールが勝ち進んでる間にペールを讃えるのは 後出しっぽく嫌だったので少し投稿を待ちました。 私自身ドロー展望で「ペールは初戦にしては厄介だが クレーコーターだしなんとかなるだろう」的なことを書いたように、 戦前ペールを舐めていました。しかしあの結果。 その後私は敗戦を冷静に受け入れ、いろんなスタッツを見たり ペールの事を調べなおしているうちにめんどくさくなって考えるのをやめました。 ではなく、この敗戦がそもそも大番狂わせではないという結論に至りました。 私個人の見立ての甘さは最近見てもいないペールを 簡単にクレーコーターと分類したことです。 例えば同程度のランクにはドルゴポロフやキリオスもいました。 彼らもノーシードです。もちろん初戦で当たる可能性もありました。 もし錦織の初戦がキリオスだったなら私はおそらく 「初戦敗退も覚悟」まで書いたと思います。 キリオスの話ばかりして恐縮ですが、彼はサーブも強く展開も早い選手です。 精神的ムラはかなりありますが、プレーレベルはわりと安定していて普通に強いです。 20位前後ぐらいの力は持ってると思っていて、錦織が苦手なタイプだと思っているので、 30%ぐらい負ける確率あるかなぁと。 一方ペールの関してはキリオスほどではないにしてもまぁまぁ強いと思ってました。 実力的に負ける確率20%ぐらい。 そしてそのうえクレーの選手だからさらに割引で負ける確率10%以下。 なので「厄介だがなんとなるだろう」と結論を出してしまいました。 これは反省材料ですが、ペールの初優勝はクレー、GSで一番結果が出ているのも全仏。。。 仕方なかったとも思っています。 全サーフェスをこなすフランスの個性的な若手、 ツアーの良いアクセントになることでしょう。 話は戻ってこのようにクレーコーターと侮ったことも間違いでしたし、 またレースランキングにもヒントがありました。 全米前のレースランキング、ペールは30位でした。 シードクラスの結果を出していたんです。大会後は25位ぐらいまであがります。 こう考えると彼は結果的に、 「サーフェスを問わない20位台の実力者でしかも上り調子」 だったことになります。そりゃ苦戦しますよ。 もちろんそれでもねじ伏せたかったのは事実ですが、 地力が拮抗すると挑戦者は強いです。ましてあの日のペールはサーブもいつも以上の出来でした。 (試合は全部ではないですが見ました) 現に3回戦でロブレド相手に7-6,6-1,6-1です。 こういう物差しは本来意味を成しませんが、 ロブレドは直前のシンシナティで0-6,1ー6でベルディヒに負けてますから、 単純比較すればペールはベルディヒ並みの実力になります(流石に強引すぎですが)。 その比較は置いておくにしても、今期イマイチとはいえロブレドは 過去にMSも取ってる一流選手です。 あの3回戦を見て、うわーペール強いなぁと思った方も多いはずです。 それが正解だと思います。 もちろん錦織サイドから分析していろんな対策を立てたり、 敗因を振り返ることも重要だとは思いますが、 個人的には今回の敗戦を防ぐのはかなり難しかったという結論です。 (あの状態のペールと)もう1回やってもせいぜい6・4で錦織だと思います。 強いて次に向けての事を書くなら本人も言ったように、 バックに集めすぎたなどの戦術面の強化と、さらなる体力強化でしょう。 ただ今大会はご覧の通りの棄権者オンパレード(私が推した人ほとんど。。)なので、 そのあたり(体力切れ)もイレギュラーとして考えないといけない部分もありますね。 受け止めることも分析も結論も難しい戦いでした。 実績には少しあまりある第4シードというのも初めから2週目に照準を 合わせがちと言う部分では悪い面もあったかもしれません。 気を取り直していつの日かのGS制覇に向けて、 まずはファイナルヘしっかりと歩を進めてほしいと思います。 以上、錦織ーペールの最終分析でした。 ここからQF展望をさくっと。 ツォンガーチリッチ 今1STセットでチリッチ1ブレイクアップでSFS。 あれだけペール持ち上げたあとでなんですが、 一応ツォンガはここでやっとシード選手と初対戦。 一気の相手強化がどう出るか。 過去成績からもチリッチやや有利か。セカンドがしっかり入ればチリッチ圧倒まで。 ジョコビッチーFロペス ロペスは勢いのあるネットプレーが魅力だが 攻め自体はわりと甘い時も目立つ。 鉄壁ジョコ相手には苦労しそう。 ジョコビッチ優位は動かない。 アンダーソンVSバブリンカ 本気でアンダーソン優位と見ている。 バブリンカはエラーが非常に目立つ今大会。 アンダーソンのサーブを簡単にはブレイク出来無さそう。 アンダーソンはマレー戦でも見せたセカンドアタックが絶好調。 ましてバブリンカは1STの入りも今大会不調。 圧倒まである。バブリンカが2週目の神通力を見せなければ。。 ガスケーフェデラー 個人的に楽しみな好カード(社員旅行で観られない。。) 好調ガスケがフェデラーに挑む図式。 フェデラーは省エネもあったのかもしれないが、 スーパーショットも多いがミスもわりと出ている印象。 粘り強くガスケが長期戦に持ち込めば勝機も。 フェデラー優勢だが五分に近い。縺れればガスケ勝てそう。 最後にタイトルの元ネタがわかった方向けの先週のMVPを。 ミルコ・デムーロ(JRA騎手/イタリア) 鮮やかなコース取りで新潟記念を制覇。 長い直線で見事な手綱さばきが冴え渡った! それではまた。