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キャリアゴールデンスラムを達成した2人

現役中に四大大会の全てとオリンピックを制覇する「キャリアゴールデンスラム」を史上初めて達成した、アンドレ・アガシ。強力なリターンと、ボールの跳ね際を叩くライジングショットを武器に、テニス界屈指のストローカーとして名を馳せた伝説の選手です。 そしてキャリアゴールデンスラム2人目の達成者が、BIG4の1人として今なお活躍を続ける、ラファエル・ナダル。ナダルも軽快なフットワークを持ち味とし、ベースライン上からえぐるようなショットを繰り出す、テニス史上最高のストローカーの一人です。 今回は、そんな新旧2世代のストローカーの時代が交錯した、名勝負をご紹介します。

レジェンド・アガシ対注目の若手ナダル

2005年のマスターズ大会、ロジャーズカップ。決勝は、35歳とキャリア晩年に差し掛かりつつも、熟練のプレーで勝ち上がったアガシと、19歳という若さで全仏を初制覇し、今後の注目株として成長甚だしいナダルの顔合わせとなりました。 得意のライジングショットで、ナダルを左右に振り回すアガシ。 20150829_nadal_a2 しかし、ナダルも驚異的な瞬発力とフットワークで、全てのショットを拾い続けます。 当時、アガシのストロークにこれほど食らいつける選手はいませんでした。 この迫力あるストローク対決に、観客の声援も次第に大きくなり、雰囲気も最高潮に。 20150829_nadal_a5 そしてついに、この大激戦を制したナダル! 嬉しさを噛みしめた表情は、どこかまだ初々しさがありますね。 20150829_nadal_a4 新旧ストローカー対決となった、名勝負のハイライト映像がこちら。

Original: ATP

一時代を築いたアガシが、若干19歳のナダルに敗れたことは、新時代の幕開けと大きく騒がれました。 そこからナダルは急成長を遂げ、対するアガシは翌年に引退を表明。この試合は、2人の伝説的なストローカーの時代が交錯した瞬間でした。 後にアガシは、ナダルこそ史上最高の選手だと称えており、ロジャー・フェデラーノバク・ジョコビッチなど、素晴らしい選手たちが数多くひしめく現テニス界においても、ナダルを最も高く評価し続けています。 [sns]