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多彩な戦術を駆使してマレーが錦織に完勝

グランドスラムに次ぐグレードのマスターズ大会、ロジャーズ・カップ男子シングルスの準決勝で、第4シードの世界ランク4位、錦織圭と、第2シードの同ランク3位、アンディ・マレーが激突。 前週のシティ・オープンで優勝を果たし、今大会でも準々決勝でテニス界「BIG4」の一角、ラファエル・ナダルに勝利するなど、初のマスターズ制覇に期待が高まった錦織でしたが、結果は6-3,6-0のストレートでマレーが完勝。 昨季のツアーファイナルで錦織に敗れたマレーでしたが、この試合では世界屈指の戦術家らしい卓越したプレーで、錦織を翻弄しました。

マレーが見せた巧みな配球

マレーの戦術がよく分かるプレー映像をご紹介。 まずマレーは錦織攻略のため、試合を通じて錦織のセカンドサーブに対し、前に踏み込んだ攻撃的なリターンを繰り返していました。 なんと、ここまでコートの中に踏み込んでリターンしています。 20150817_murray_k3 錦織のセカンドサーブは、年々良くなってきているとはいえ、ウィークポイントのひとつとして指摘され続けているショット。この試合のセカンドサーブでのポイント獲得率も20%で、常にマレーが主導権を握っていたことが分かります。 更にラリーになると、スライスやトップスピンを織り交ぜ、コースは相手が角度のつけにくいセンター付近に配球。 何より素晴らしいのは、その全てのボールが深くコントロールされている点。これでは錦織は攻められません。 20150817_nishikori_k4 そして錦織を後ろに追いやると、マレーは瞬時にドロップショットを選択。 20150816_marray_a2 錦織も素晴らしいフットワークで追いつきますが、最後は難しい体勢ながら、さすがの技術でオープンコートにボレーを流し込みます。 20150817_murray_k5 動画がこちら。

Original: ATPWorldTour

BIG4の壁の高さをまざまざと見せつけたマレー。 引き出しの多さ、試合運びの上手さは、テニス界でも群を抜いています。 [sns]