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マレーがジョコビッチを破って優勝

16日に行われたマスターズ大会、ロジャーズ・カップ男子シングルスの決勝で、第2シードの世界ランク3位、アンディ・マレー(イギリス)が、第1シードの同ランク1位、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を、6-4,4-6,6-3で下して今季4度目となるタイトル獲得を果たしました。 ジョコビッチに直近で8連敗を喫していたマレーですが、ついに2013年のウィンブルドン決勝以来となる勝利。通算成績を9勝19敗としました。

ジョコビッチのカウンターを破る

決勝戦に相応しい、超ハイレベルな攻防が繰り広げられたこの一戦。互いに世界屈指の安定感を誇る選手同士、簡単なミスのないラリーが続きました。 特に素晴らしかったのが、こちらのポイント。 ジョコビッチの甘い球を、積極的に叩いて前に詰めたマレー。普通の選手であればチャンスボールが返ってくるはずですが、ジョコビッチは追い込まれた体勢から、最大の持ち味であるカウンターショットを一閃。 抜けるかに思えましたが、ジョコビッチと28度目の対戦ともなればマレーも読んでいたのでしょう、素晴らしい反応とタッチを見せました。

Original:ATPWorldTour

世界一のカウンターショットを持つジョコビッチを相手に、迂闊にネットに出るのは危険な行為。 ましてマレーはネットプレーヤーでもなく、いつもの対戦ではコートの後方で粘るパターンが多かったのですが、このネットアプローチはジョコビッチ撃破に燃える覚悟の現れでしょう。

いつも通りやっていてもジョコビッチには勝てないと、工夫を凝らしたプレーを随所に見せて、見事マレーがフルセットの激戦を制しました。

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