こんばんは!芝シーズンが終わった後いくつかあったクレーの大会も残すところキッツビュールの1大会のみとなり、いよいよこれからは完全にハードコートシーズンとなります。まずは昨日まで行われていた各大会の結果をざっと振り替えてみましょう。 今月唯一のATP500の大会だったハンブルクでは、第1シードのナダルが順調に優勝を果たしました。とはいえその道のりは簡単ではなく初戦からいきなりベルダスコと対戦。やはり一筋縄ではいきませんでしたが、フルセットの末勝利しました。2回戦のベセリもストレートで勝利したものの、何度かブレイクされる展開もあり、まだ本調子とはいってないようでした。それでも決勝まで進み、今季連敗を喫していったフォニーニに対して7-5,7-5、試合時間は2時間半超えの接戦を制し、今季3度目のタイトルを手にしました。 ストレートながら試合時間が2時間半もあったのは、デュースになる回数がかなりありました。第1セット第1ゲームから10分以上の長いゲームとなり、フォニーニがいきなりブレイク。しかしその後ナダルもすぐブレークバックし、フォニーニがまたブレーク、ブレークバック・・・と試合を通してブレイクが多かったのも特徴的でした。 フォニーニは第2セットに2度のセットポイントを握りましたが、それを活かせず、最後はナダルに3ゲーム連取されての準優勝でした。しかし、フォニーニも2セット目は1-3とリードを許す展開から5-4まで盛り返し、非常に見応えのある決勝だったと思います。 ナダルはこの優勝でランキングも9位に浮上。良い形でこれからのハードコートシーズンに臨みます。しかし3月のIW、マイアミではそれぞれベスト8、3回戦敗退とやや不本意な結果に終わりました。この後のモントリオール、シンシナティで結果を出すことが、更にナダルが自信を取り戻すためのきっかけになるでしょう。 .@RafaelNadal fends off #Fognini 75 75 for @Am_Rothenbaum title, 47th clay-court crown. http://t.co/aURlJQnOce #atp pic.twitter.com/Pm2tVdySNR— ATP World Tour (@ATPWorldTour) 2015, 8月 2 ゴフィンVSティエムの若手決勝となったグスタードでは、ティエムがゴフィンを振り切りなんと2週連続の優勝。ランキングもキャリアハイとなる21位まで上昇し、めきめきと力をつけています。ただティエムが獲得したタイトルは全てクレーとなっていて、これからのハードコートシーズンでどこまで活躍できるかが1つ鍵になってくるとは思います。もちろん勢いがあるのは間違いないでしょう。 It's consecutive crowns for @ThiemDomi, who captures the @SwissOpenGstaad trophy. Read: http://t.co/ehVeIEaivY pic.twitter.com/rosz1qrykt— ATP World Tour (@ATPWorldTour) 2015, 8月 2 アトランタではイズナーがなんと3連覇を達成しました。この優勝でイズナーは記念すべきツアー10勝目となり、30歳になってから初めてのタイトルとなりました。イズナーはマレー、錦織ら出場のワシントンにも参戦します。 .@JohnIsner reflects on 3rd @BBTatlantaopen title after beating #Baghdatis in the final. http://t.co/0PjIOo9R5f #atp pic.twitter.com/PDGhuwz2vp— ATP World Tour (@ATPWorldTour) 2015, 8月 2 さて、続けてランキングの方を見ていきましょう。 ハンブルク優勝のナダルが9位に浮上、そして失効の大きいラオニッチが10位に転落したことでチリッチが8位に上がりました。アトランタ優勝のイズナーが18位に上がりました。 12位のツォンガは昨年のモントリオール優勝の失効があり、来週には暫定21位までランクを落とすこととなりそうです。全仏では地元の応援も味方につけ見事ベスト4に入りましたが、その後は腹部の怪我に悩まされて芝の前哨戦は1度も出場出来ませんでした。ぶっつけ本番となった全英ではカルロビッチに敗れて3回戦止まりとなりました。全米のシードにも関わってくるので、ツォンガとしては少しでもポイントを取り戻していきたいところです。 レースランキングではナダルが6位まで上がってきました。その影響で錦織は7位、フェレールは8位に下がりました。この次のワシントンやMSでどのくらい稼げるかがポイントです。 下位ではティエムが15位まで上がりました。今後にも注目です。 優勝のナダルが今季40勝まであと1勝と迫り、勝率も76%台でまで上がりました。前半のハードコートシーズンではナダルとしてはそこまで良い成績が残せなかった分、後半のシーズン頑張りたいところです。 さて、ワシントンのドローも発表されてますが、錦織の初戦はダックワースorハリソンということになりました。比較的序盤は戦いやすいのではないかと思いますが、準々決勝では順当だとIWで敗れたロペス、準決勝では全米で敗れたチリッチと対戦することになります。ロペスはやや調子を落とし気味ですが、今季勝った相手ということでロペスも自信に変えてくるでしょう。チリッチも復帰後あまり目立った成績はないものの、準決勝まで順当に来るようであれば、それは調子が上向いてきている証拠にもなりますので注意が必要だと思います。仮にチリッチが来ないで他のシードと対戦する場合でも、アンダーソン、カルロビッチ、クエリーと軒並みビッグサーバーが集まりました。 錦織はアンダーソンに今季勝利しましたが、この前の全英ではジョコビッチをあと一歩まで追い詰めており、はまると危険です。そしてそのジョコビッチに勝利したのがカルロビッチ。今季数少ないジョコビッチに勝利した選手の1人であり、ビッグサーバーの中でもサービスエース数はかなり多い方です。そしてクエリーとはメンフィスで対戦しましたが、5-7,7-6,7-6の大接戦の勝利でした。 ロペス、イズナー、ラオニッチとサーブに強い選手に今季負けている錦織としては、この準決勝が1つポイントとなるでしょう。 錦織はこの大会、決勝に進まないとポイントを加算することができないので、極論を言ってしまえばポイント的には初戦敗退でも準決勝敗退でも同じことなります。そういう意味でもビッグサーバーと当たる確率の高い、準決勝が鍵になるでしょう。もちろん目の前の試合にきちんと勝つことが一番大事ですね。 同じようにマレーもポイントを加算するには決勝進出が条件です。フェデラーとの第2シード争いもあるので、マレーもポイントを増やしていきたいところです。 いよいよ全米に向けた大事な戦いが始まっていきます! ※追記 4日から数日外出するのでその間記事の更新はお休みにしたいと思います。申し訳ないです。また、コメントの返信が遅れる場合もありますのでご了承ください。