いよいよ、シティ・オープンのドローが発表になりました。マレーとの対戦が今から楽しみです。当然決勝まで上がれない事には、マレーとの対戦は実現しませんが、今回は行けそうな感じがします。錦織選手にとって、いやな相手は、殆どが反対ブロックに入ったのではないでしょうか、ガスケ、イスナー、その他嫌な相手という訳ではないと思いますがデミトルフ、トミック、ソック、ポスピシル等の有力選手、若手の伸び盛りの選手は、みんな反対側に入りました。  第2シード錦織選手のブロックは、3回戦(2試合目)L.メイヤー、昨年のUSオープンでの対戦は記憶にありますが、体幹の強さ、威力のあるボールを打っていましたが、技術面では錦織選手とまだまだ差がある様に感じました。  4回戦QFはFロペス、トロイッキ、ベルーチあたりが上がって来ると思いますが、ロペスでしょうか、今年は1度負けていますので、しっかり勝ってほしいです。  SFは、順当にチリッチかアンダーソンが有力だと思いますが、今年のアンダーソンは好調ですね。ウィンブルドンではジョコビッチに対しセットカウント2-0迄行き、あわやと思わせました。ジョコビッチにしてもこの試合が一番大変だったのではないでしょうか。錦織選手とは今年メンフィスの決勝で当たり負けています。もしチリッチと当たれば、昨年USオープン以来の対戦になると思いますが、2-0でしっかり勝って、実力の違うところを見せてほしいです。  決勝は、やはりマレーが固く上がって来るでしょう。昨年のツアーファイナル(ハードコート)では錦織選手が勝っていますが、今年はマドリッド(クレーコート)で負けています。再びハードコートの戦いでどんなゲームになるか楽しみです。この二人の戦いともなると、戦前からどういう戦略で臨むかという事も大きな要素になって来ると思います。実際の試合の中でそんな事が見えてくるようだと、さらに楽しい観戦になります。是非見てみたい!今から楽しみです。  今日、ハンブルグでナダルがセッピに勝利し、決勝進出を決めました。明日の相手は、フォニーニ。今年ナダルが2連敗しているようですが、さすがに明日は勝って優勝するでしょう。まっ、優勝してもしなくても、今年のレースランキングで、ナダルはフェレール、錦織を2人抜きし6位に上昇、錦織選手は7位に下がります。この大会も面白い存在ですね。クレーコートシーズンは6月上旬のローランギャロスでほぼ終了、グラスコートシーズンも7月上旬のウィンブルドンと同時にほぼ終了し、ハードコートシーズンがスタートしたというこの時期に、クレーの大会、殆どの選手がハードコートシーズンに向けコンディションを整えようとしている時にやるんですね。それも、そんなタイミングの大会でありながらATP500!?250で良いんじゃないかと思ってしまいます。こんな時期に、上位の選手はクレーコートの大会にそうそう出場しない為、下位の選手でも優勝、準優勝等ポイント加算のチャンスが生まれます。  この大会は、2008年迄、全仏オープンの2週間前(5月)に開催されていたようですが、2009年以降、この時期の開催に変わったようです。2008年迄は、ナダル、フェデラー等の有力選手が優勝していましたが、それ以降はベスト10にも入らない選手ばかりが優勝しています。トップ選手は出場しなくなってしまいました。それでいて、大会グレードは未だATP500。今年は、久しぶりにこの大会にナダルが出場しています。決して姑息なプランではありません。全員が平等に出場出来る訳ですから、錦織選手達も出たっていい訳です。ただトップ選手は年間トータルで考えますから、この時期のクレーの試合に出場する意味があまりないのでしょうね。大会グレード、もしくは開催時期をもう一度再検討した方がいいんじゃないかな、と思います。錦織選手が2連覇しているバルセロナ等とは随分大会レベルに差があります。でもナダルの必死さが伝わってきます。ナダルのそういう所も好きです。自分に可能性のある限りどんな所でも全力を尽くす真摯な姿勢、また勝負師という感じがします。  このシーズン、ナダルの復調ぶりを見るのも楽しみです。