ウィンブルドン女子決勝が行われ、セリーナ・ウィリアムズが6-4、6-4で優勝しました。序盤から中盤にかけて、セリーナが押す場面が多かったですが、終盤にはムグルサも光るプレーを見せ、決勝戦として盛り上がった試合になりました。                                           スペインのムグルサは第20シードながら、上位選手を破り決勝戦に進出。まだ、21歳と若く、これからの選手です。スペイン勢としては、マルチネス以来、21年ぶりに優勝をかけて戦いましたが、はたすことはできませんでした。 セリーナとの対戦成績は1勝2敗としていました。また、グランドスラムでは過去最高の成績がベスト8ながら、今大会では、一気に決勝までコマを進めています。180㎝を超える身長もあり、スペインの期待の星です。                                            試合の方は、いきなりセリーナが最初のサービスゲームをブレークされます。緊張から固くなってミスが目立ち、3つのダブルフォルト。 ムグルサはそこから、得意のサーブを活かして、ゲームをキープします。セリーナは次のサービスからは、固さも取れていき、強力なサーブでリズムを取り戻します。また、ストローク、リターンも良くなっていき、隙がなくなっていきます。 強く、速く、深い、まさに3拍子そろったショットは、セリーナの強さの原動力です。そこに、強烈なサーブも加わるので、相手としては、自分のサービスゲームでもプレッシャーがかかります。 ムグルサも例外ではなく、第8ゲームではついに、ブレークを許してしまいます。そして、そこから3連続でセリーナがゲームをものにして、第1セットを奪取。                                            第2セットになると、さらにセリーナが勢いを増して、2度のブレークをからめ、5-1とします。しかし、ここから、ムグルサも意地を見せ、開き直って、積極性を取り戻しました。得意のサービス、攻撃的なストロークで、2度のブレークを奪い、5-4まで、押し返します。 ムグルサは開き直って、攻撃的なテニスができる時、良さが出ていました。また、さすがのセリーナも、優勝を意識して、ミスが出ました。 とはいえ第10ゲームは、再びセリーナが落ち着きを取り戻し、ブレークして6-4で勝利となりました。                                           初めての決勝、追い込まれてからのムグルサのがんばりは、試合を引き締めたものにして、表彰式では観客も長い拍手で称えます。ムグルサも緊張感から解き放たれ、くやしさもあって涙を見せましたが、次につながる試合になったと思います。スペインは良い選手が、出てきますね。                                           そして、セリーナは、4大会連続で四大大会優勝、試合は28連勝中、年間グランドスラム王手、グランドスラム歴代3位の21勝と、偉大なチャンピオンとしての道を進んでいます。記録を刻んでいるセリーナは、今季の女子テニスの主役であり続けるのは間違いありません。 全米OPは大いに注目が集まりますが、史上4人目の年間グランドスラムをかける大会となります。はたして、どのような結末が待っているのでしょうか!?                                           byあかつき18号(あかつきスポーツ☆18ニュースを書いています)