今週は、グラスコートシーズン、ウィンブルドンへの前哨戦という事で殆どのトッププレーヤーが出場する中、また、今シーズン全仏からウィンブルドン(WB)まで3週間空き、今週はちょうどその真ん中の週でどの選手も出場しやすい中、ジョコビッチだけがエントリーせず、いきなり本番に突入するのですね。いくらジョコビッチでも年に1度の短い芝シーズンに対応する事に不安は無いのでしょうか?WBの1回戦、2回戦辺りで芝に慣れて行けば大丈夫という事でしょうか?本当にこの人は一人別次元にいるようです。  そんな中、その他のトッププレーヤー達はかなり苦労しています。まず、ロンドン/クィーンズクラブ。何と言っても、先週メルセデスカップで優勝したナダルが1回戦で、、。ドルゴポロフは今年調子を上げていましたが、ナダルが負ける選手ではないと思っていました。次に全仏チャンピオンのワウリンカ。私は、ワウリンカらしく1回戦キリオス戦での敗戦を予想していましたが、2回戦でアンダーソンに敗退。後、今期芝シーズンのディフェンドポイント(970pt)正念場のデミトロフ、またチリッチも敗退しました。ラオニッチも今日負けてしまったんですね。まだ、回復し切ってないのかな?  ハレは、ストロング9の内3人だけ出場していますが、今日ベルディヒがカルロビッチ36才に負けました。 こうして見ると、安定しているのはマレー、フェデラー、錦織の3人ですか、フェデラーも1回戦コールシュライバーに何とか勝ちましたが、際どい試合でしたし、マレーも圧勝というわけでもない、錦織選手はチャンスボールのミスがもったいない所がちょっと気になりますが、他の選手と比べるとかなり安定しています。 後、WBに向け面白そうなのが、カルロビッチ、アンダーソン、イスナー。イスナーは年初から調子が良さそうですし、WBのタイトルを取るような事があっても不思議では無いと思います。後は、今週皆負けましたがキリオスはじめ若手の活躍です。  今日のヤノウィッツ戦、ベルディヒ戦が伸びたおかげで第1セット3ゲーム目から見る事が出来ました。錦織5-4からの第10ゲーム、リターンゲームをブレークし6-4で第1セットを獲ります。それまで何度もブレークチャンスを握り終始錦織選手が優勢に進め、格が違うなと思って見ていました。 第2セット第3ゲーム、ヤノウィッツが先にブレークに成功、ゲームカウント錦織1-2。直後のリターンゲーム、チャンスがあったものの、不用意なミス2本でブレーク出来ず。第6ゲームのリターンゲーム0-40、絶好のチャンスボールをサイドアウトする等、勿体ない!結局ブレーク出来ず、ゲームカウント錦織2-4、その後ブレークポイントを何とかしのぎサーブをキープして行きます。第10ゲームとうとうブレークバックに成功、5-5になりましたが、直後のゲームで何度もジュースを繰り返し結局ブレークされ、ヤノウィッツが7-5で第2セットを獲ります。  第3セットは、第3ゲームでヤノウィッツがブレークバックしゲームカウント1-2に戻し、普通なら調子づく所だと思ったのですが、なぜか次のゲームから集中が切れ、動きが散漫になってきます。そのまま、錦織選手が6-3で3セットをものにし勝ちました。おめでとう!  ヤノウィッツの試合ってあまり記憶にないのですが、東欧の選手らしく冷静であまり感情を表に出さないタイプかと思っていたのですが、表情が面白いですね。第3セット第3ゲーム、錦織選手がコートの奥に帰ってきた難しいボールをバックハンド片手で辛うじて返球したボールが、ヤノウィッツには不運にも、当たりそこねでネットギリギリにドロップショットのように帰って来てしまい決められたシーンがありました。そこで見せた、本当にスッぱそうなヤノウィッツの顔が可笑しくて笑ってしまいました。又、凄く熱血漢だったのですね。最後は体力的な問題なのか集中が切れてしまったようでしたが、それまでは、あきらめないプレーに非常に好感を持てました。  錦織選手、今日は勝ちましたが、2セットで獲りきって欲しかったですね。また、それが出来る状況だったと思います。3点ほど気になりました。 ①不用意なミス、それとゲームを獲れるかどうかの時に来たチャンスボールをミスしてしまったポイントが2~3回あったと思います。1stサーブは67%と尻上がりに良くなって行き、ウィナー28本(ヤノウィッツ36本)、アンフォーストエラー26本(ヤノウィッツ45本)、結果、2時間30分かかりました。(錦織選手とヤノウィッツ選手の数字を逆に書いていましたので、訂正しました。) ②ドロップショットが少なかったですね。相手の方が多かったくらい。ドロップショット等を使って変化をつけられれば、もう少し楽になったような気がします。左右、緩急の変化はあったのですが、前後の揺さぶりが少なかったように感じました。結果、強打でのストロークの打ち合いなり、相手に気持ち良くストロークをさせてしまい、最後はDTLや角度のあるウィナーを決められるシーンが何回かありました。ネットプレーによる揺さぶりはありましたが、失敗も多かったです。 ③ヤノウィッツはビックサーバーで知られていると思うのですが、今日は210km/h位までだったのではないでしょうか。ライブ映像にあまり速度表示が出て来なかったので、もっと速いサーブがあったかもしれませんが。とすると、ラオニッチ、イスナー達の様な230km/h超の相手に当たった時はどうなるかな?  以上3点、本当に勝手な意見ですよね、自分ではそんなプレーなんか出来っこないのに、、、。言いたい放題。でも、これも私の様なテニスファンにとっては楽しい遊びなんです。  あら、フェデラーは勝ちましたね。マレーは苦しんでいます。モンフィスが第1セット1-5でセッピに負けています。モンフィス・錦織戦も見たかったですが、セッピには負けない気がします。決勝のフェデラー戦を見られる事を祈り。今日は寝ます。前もどこかで書きましたが、芝でフェデラーと出来る機会なんて、この後そうそうある事では無い様な気がします。貴重な試合を見たい!