以前書いた、急募!ジョコビッチを倒せる者求む!という回で、ジョコビッチへの刺客5人を挙げました そこに私なりに考えた予想勝率を書いたのですが、今回の決勝までの道のりで、計3人と当たることになったジョコビッチ 少し計算をしてみると ナダル予想勝率40% マレー予想勝率40% ワウリンカ予想勝率25% でしたので、ジョコビッチからみたナダル&マレー撃破の確率は36% さらにその状態からワウリンカを倒すとなると27%まで落ちることになります 実際マレー戦は4thセット途中で順延になったことから、体調面でさらにコンデションは落ちるものを思われます そう考えると、雑な予想確率でしたが、意外といい線は行っていたのかなと思います ただ、逆にいうと、決勝のワウリンカが見せた素晴らしいテニス あの次元のテニスじゃないと、ジョコビッチは倒せないんだなとある種絶望にも似たものを覚えました ジョコビッチの攻守の総合力に関しては、未だ右に出るものはいないでしょう ですが昨夜のワウリンカのように、ジョコビッチの攻撃を全て受けきった上で深いラリーを展開し、甘い球はしっかり叩く シンプルですが、とてつもない気力、集中力、そして忍耐、精神力が必要だと思います ナダルは守備はそこそこ戻ったものの、全盛期のような攻撃は見せることはできなかった マレーは攻守にバランスよく戦ったものの、2ndサーブを含む要所で粘れなかった 日程的に恵まれたものはあったにせよ、異次元のテニスを見せたワウリンカが素晴らしかったということでしょう おめでとうございます そしてなにより、来年からの全仏は、群雄割拠の時代に突入することでしょう 今大会覇者のワウリンカを筆頭に、全仏初制覇を目指すジョコビッチとマレー そしてクレーで力を発揮するスペイン勢や南米勢 地元フランス勢 なにより赤土の王者ナダル 今年の全仏は終わってみれば、クレーの転換期であったと語り継がれることになるかもしれません そしてなにより、ワウリンカの活躍が、ビッグ4の流れを崩しつつあるというのは間違いないでしょう 昨年の全豪は決してフロックなどではなかったと ムラが多い選手であることはたしか、しかし、ビッグタイトルで上位に進出すれば、ポイントは簡単に手に入ります それは今週のランキングで錦織を上回ったワウリンカが証明してくれました やはり、5位以下の選手たちがさらに上にいくにはここしかないのでしょう マスターズ グランドスラムでジョコビッチを下し優勝すること 錦織やラオニッチらは、この壁に向かわなければいけません しかし、そのジョコビッチまでたどり着くにも、大きな壁は多々あります そして芝シーズンに入るにあたって、あの男が本領を発揮してくるでしょう 芝生涯成績0.873ロジャー・フェデラー ウインブルドンに懸ける思いは相当なものだと思います また完全復活したマレー 昨年ウインブルドンベスト4に入ったラオニッチとディミトロフ 実は昨年のこの時期は仕事柄すごく忙しくて、あまり試合を見れていなかったのですが、今年はおそらく通常営業(多分去年より暇)なので、より多くの試合も見れると思います 錦織に関しては基本スタンスは変わりません まずは、トップ10の選手に当たるまでは負けないようなレベルの試合をすること 相手が絶好調であれば仕方ないものの、やはり1stセットでUE20なんて数字はとても見たくはありません それが体調のせいなのかラケットのせいなのか、実力不足なのかはわかりませんが、きっと修正してくることでしょう 錦織本人が目標に掲げた今年の目標の1つであるマスターズ制覇ですが、あれよあれよともう過半数が過ぎました まあ大半がジョコビッチが取っているのですが、マレーやフェデラーもこのまま黙っていることはないでしょうし、一年中ずっと良コンデションでいることのできる選手もいないでしょう また、そろそろ気になって来たレースランキングではグランドスラム覇者のジョコビッチとワウリンカ、そして好調に戻してきてすでに4000ポイントを超えているマレーはおそらくよほどのことがない限り安泰でしょう 錦織は現在2750ポイントで7位 9位のラオニッチが1540ポイントなので、マスターズ1大会以上の差がありますが、おそらく8シードでむかえるウインブルドンでは、一気に高得点を稼ぐ可能性もあり、楽観視はできません 今年のファイナル出場枠は、本当に何かが起きそうで怖いです ★今後の見どころとしては ・クレーシーズンが終わってタイトルを取れなかったナダルがどうなるのか ・前半戦で特別良い成績を収められなかったフェデラーが得意の芝でどうなるのか ・錦織世代以下の若いもしくは中堅の選手達が殻を破ることができるのか ・新土の王者ワウリンカのテニスが、グランドスラム2冠目をとりどう変わるのか ・ジョコビッチ、マレーの異次元のテニス領域に入り込める選手が出てくるのか ・20歳前後の若い選手たちの前半戦以上の躍進はあるのか あたりでしょうか あとは日本人選手たちの更なる活躍にも期待したいですね(°∀°)!