全仏オープンも決勝を残すのみとなりました。残念ながら錦織君はベスト8で敗退でしたが、それでも楽しませて頂きました。今年も前半が終了しそうなので、独自のランキングで今の錦織君の強さを再確認してみたいと思います。 このブログの初回が独自ランキング作成だったので、それ以来2度目です。   今回のランキングは、今年の全豪から全仏までのGSとMS合わせて7試合での対トップ9同士の対戦に注目して順位づけ致しました。(前回は全米からデビィスカップ1回戦までの全試合を対象としていました) ATPランキング 1.ジョコビッチ 対トップ9選手対戦成績 14勝0敗 (全仏決勝含まず) 2.フェデラー 4勝3敗 他3敗 (ジョコビッチ2敗・バブリンカ1敗) 3.マレー  6勝4敗 他0敗 (ジョコビッチ4敗) 4.ベルディヒ  2勝6敗 他1敗(ジョコビッチ1敗・マレー2敗・フェデラー2敗・ナダル1敗) 5.錦織  2勝3敗 他3敗(ジョコビッチ・マレー・バブリンカ各1敗) 6.ラオニッチ  1勝4敗 他1敗(ジョコビッチ・マレー・フェデラー・ベルディヒ各1敗) 7.ナダル  2勝6敗 他1敗(ジョコビッチ2敗・マレー1敗・ベルディヒ1敗・バブリンカ1敗・ラオニッチ1敗) 8.フェレール  0勝6敗 他1敗(ジョコビッチ2敗・マレー1敗・ナダル1敗・錦織2敗) 9.バブリンカ  3勝2敗 他4敗(ジョコビッチ・フェデラー各1敗)(全仏決勝含まず) 独自ランキング 1.ジョコビッチ(前回1位) 2.マレー(前回4位) 3.フェデラー(前回2位) 4.バブリンカ(前回5位) 5.ベルディヒ(前回8位) 6.ナダル(前回9位) 7.錦織(前回3位) 8.ラオニッチ(前回7位) 9.フェレール(前回6位) 1位のジョコビッチ選手に異論がある人はいないでしょう。他8名全員と対戦し、全勝。全仏で準優勝になろうとも、2015年上半期出場全GSとMS優勝し、全仏も決勝進出している彼が最強なのは間違いないです。 2位は、マレー選手。1位ジョコビッチ選手が欠場したマドリッドMSを優勝し、その他のGS&MSで負けたのはジョコビッチ選手のみ(ローマ大会の棄権除く)ビッグ4復活です。 3位は、フェデラー選手。出場6大会中3大会でトップ9以外との対戦で早期敗退していますが、今年ジョコビッチ選手が負けた2名のうちの1名であり、2大会でも準優勝していますので3位となりました。 4位は、バブリンカ選手。MSでは初戦敗退などほとんど活躍していませんが、GSとなると全豪はベスト4、全仏は決勝進出。GSのみにピークを合わせている選手では?と考えられちゃいますw MSでの成績がもう少し良かったら全仏優勝で3位もあったかもしれませんが、R64・32・16・16.ベスト4の成績から4位です。 5位は、ベルディヒ選手。5~7位は悩みました。全仏でツォンガ選手に負けるまでトップ11以下の選手に今年無敗だったのと、モンテカルロで決勝進出しており 上半期のGS&MSでのATPポイントが2580(7大会)である事から5位としました。 6位は、ナダル選手。昨年の怪我から復調はしたようですが、GS&MSでの成績ではまだまだ。Q・Q・R32・S・F・Q・Q。上半期ポイントも2085。マドリッドで準優勝。ベルディヒ選手との直接対決でも0勝1敗です。 7位は、錦織選手。前回の3位からダウンです。トップ9対戦ではフェレール選手に2勝したのみ(デビィスカップではラオニッチ選手に1勝)バブリンカ・マレー・ジョコビッチ選手に負けました。その他 IWではロペス選手に、マイアミではイズナー選手に、全仏でツォンガ選手に負けました。GS&MS出場6大会での決勝進出もなく、上半期ポイントも1530と上記2人を超えるには物足りない成績となりました。 8位は、ラオニッチ選手。怪我の為ローマと全仏に欠場の為 若干難しいですが、IWではナダル選手に勝利し 上半期ポイントも1170(5大会・平均234)直接対決で錦織選手に負けてる為 8位。 9位は、フェレール選手。GS&MSでのトップ9選手に対しては全敗で、錦織選手に2敗しており、上半期ポイントも1485(7大会・平均212)の為 9位としました。   この半年間、錦織君を追いかけ 他トップ9選手の活躍に目を配りながらATPを見ていると、トップ9選手の目標はGS制覇であり その為にはMSでの活躍も必要というスタンスなんだな~と思いました。言葉は雑になるかもしれませんが、「トップ9選手にとって、ATP500や250は調整の場でしかない」という部分があると思います。ただ、トップ9選手ほどの実力があれば、準決勝あたりまでは勝ち進むのは容易なのかもしれませんが、勝って当然という中の試合なので余計なプレッシャーも多いのでしょうが。 ともかく、純粋な強さを考える上では、GS&MSに焦点を合わせる方が全9選手が出場しているので同一環境での比較が容易になり、トップ9にこだわるのも 昨年の後半から見る限り他の選手とは一線を画す実力の持ち主がこの9名だと思うからです。その中に錦織選手がいるのだから嬉しい限りです。   錦織選手について、もう少し追記いたしますと ロペス選手(当時16位・現キャリアハイ12位・33歳)、イズナー選手(当時24位・キャリアハイ9位・現16位・30歳)、ツォンガ(現15位・キャリアハイ5位・30歳)と現在イケイケの若手に敗れた訳でなく老練で経験豊富は選手に 錦織選手の良さを消されての敗退を繰り返したという気がします。前の記事での書きましたが、まだまだGS&MSの準々決勝の空気に慣れず、実力を発揮出来ていない為と考えられます。逆に言えば その空気に慣れてしまえば準決勝・決勝と後少しの所まで来ているのは間違いないのです。ウィンブルドン・全米・ツアーファイナル。今年もまだまだ楽しみがあります♪ さて、クレイシーズンもこれで終わりです。バルセロナで優勝・マドリッド4強・ローマ8強・全仏8強。これで不満とか思えるぐらいの立場なのだから ホント凄いです。来年は全仏優勝楽しみにしていますよ(^_^)