全仏OPは準決勝が行われました。 錦織を準々決勝で破ったツォンガ(14位)は、地元フランスの期待を背負い、スタン・ワウリンカ(スイス/9位)と対戦しています。ここまで、両者の対戦成績は3勝3敗、さらには、1985年生まれ同士の対決でもありました。                                             ツォンガはベルディヒ戦で、自らが人生最高の試合と語る内容で勝利すると、錦織戦でもその勢いで、最終的に押し切りました。得意のフォアハンドは特に威力を発揮していました。 一方のワウリンカは今季27勝8敗、全仏OPでは準々決勝でフェデラーにストレート勝ち。全仏OPでは、がぜん、好調さを維持しています。 今季のワウリンカはエアセル・チェンナイOPで優勝、さらには全豪OPで準決勝に進んでいます。しかし、その後のマスターズのバリバOP、マイアミOPでは2回戦負け、ロレックスマスターズ、マドリードOPでは3回戦負けと波に乗れない時期が続きます。そこからBNLイタリア国際では復調して準決勝まで進み、直後の全仏OPでは決勝に進出と、4大大会に調子を合わせているように結果を出しています。                                           試合の方は、序盤にツォンガがよく動き、ショットを散らしながら、得意のフォアハンドで優位に進めました。しかし、第4ゲームでは、マッケンローに「現役最高」と言わしめたワウリンカの片手バックハンドがさく裂しました。ワウリンカが3本先取されて0-40となったツォンガのサービスゲーム。フォアハンドに比べて劣るツォンガのバック側を攻めながら、4ポイント連取すると、最後は得意のバックハンドのダウンザラインでゲームを奪います。 しかし、地元の声援を受けるツォンガが第2セットはタイブレークの末に奪います。すると、第3セットもツォンガの流れとなり、ブレークポイントを何度も握られましたが、ワウリンカがしのぎます。このセットもタイブレークとなるも、ワウリンカがものにしました。このセットは、ワウリンカにとって大きなものになりました。 勢いを得たワウリンカは、第4セットも取って、3-1で勝利となりました。内容は、6-3、6-7、7-6、6-4でした。 ワウリンカはこの試合で、15本のエースと、60本のウィナーを決めています。試合後には、「2,3ポイントの差で勝敗が別れた」と、語っています。確かに、ツォンガに17回のブレークポイントを許しながらも、奪われたのは1度だけと、ワウリンカの勝負強さが光りました。 この結果、ワウリンカは2014年に優勝した全豪OPに続く、四大大会優勝を目指すことになりました。                                           決勝のもう1試合、ジョコビッチとマレーとの戦いですが、サスペンデッドになっています。 6-3、6-3で2セットを取っているジョコビッチですが、第3セットは7-5で奪ったマレーが意地を見せています。第4セットは3-3と互角の中で、翌日に延期となりました。 ジョコビッチが勝利して、生涯グランドスラムに王手をかけるのか、マレーが1日の間を利用して流を引き寄せて反撃に出るのか、注目となります。 ちなみに、ジョコビッチはワウリンカと今季の全豪OPの準決勝で戦い、3-2で勝利しています。                                                                                 byあかつき18号(あかつきスポーツ☆18ニュースを書いています)