全仏OPのドローが行われ、ファンにとっては悲喜こもごも、注目の組み合わせとなっています。錦織のドローはかなり良かったという意見が多い感じです。確かに、ランキング5位の錦織は準々決勝では、トップ4の誰かとやる必要がありますが、その可能性があるのが3勝1敗と勝ち越しているベルディヒなので、良かったと思います(もちろん、今のベルディヒは好調で、安定感があって強いですが…)。                                           ジョコビッチの組み合わせはというと、ベスト16までで対戦の可能性がありそうなランキング上位者としては、ケビン・アンダーソン(16位)、バーナード ・トミッチ(28位)といった選手がいます。ジョコビッチの今季の2敗のうちの1敗はビックサーバーだったので、ケビン・アンダーソンが上がってこれば、おもしろい対戦になるかもしれません。とはいえ、今のジョコビッチのプレーの充実ぶり、勢い、隙のなさ、安定感は、他の選手と比べて飛びぬけていますが…。                                           そして、準々決勝に進んだ場合、対戦相手の有力者は、全仏9勝、大会通じての成績が66勝1敗のラファエル・ナダル(7位)ということになります。BIG4の一角を形成していたナダルですが、クレーコートシーズンに入っても調子がいまいちで、トップ4からランクを下げています。弱気な発言などもありますし、もともと、舟状骨という足の骨に故障があり、膝なども過去に怪我をしていることもあり、そういった健康面も心配です。とはいえ、相性抜群の全仏OPなだけに、復調できるかどうか注目です。ジョコビッチにとっては、準々決勝ではあたりたくなかった相手かもしれませんが、ナダルとの対戦となれば大きな山場になりそうです。 ちなみに、過去の全仏OPでは、ナダルがジョコビッチに対して6戦6勝です。また、2012年、2014年に両者は決勝で対戦していて、ジョコビッチの優勝をナダルが阻んでいます。                                           そして、準々決勝の山場を超えると、準決勝で当たる山にいるトップシード選手は、アンディ・マレー(3位)、ダビド・フェレール(8位)の名前があります。アンディ・マレーも今季好調なだけに、ジョコビッチを倒せる可能性がある一人ではないかと思います。マレーはジョコビッチ不在のマドリードOP(マスターズ)で、錦織やナダルを破って優勝していますね。 ちなみに、今季マレーは、ジョコビッチと全豪OP、BNPパリバ・オープン、マイアミ・オープンで対戦していますが、すべて敗戦となっています。 さらに、ジョコビッチは決勝に進むと、反対の山から勝ち上がってくる可能性があるフェデラー、ベルディ、そして錦織といったトップシードの選手と、優勝をかけてたたかうことになります。日本のファンとしては、決勝に錦織が進む姿が見てみたいところですが、どうなるのでしょうか!?                                           ジョコビッチにとっては生涯グランドスラムがかかる大会が全仏OPです。それだけに、ここまでとても高いレベルでコントロールしている精神面にかかるプレッシャーに、どう対処してくかが優勝のカギになりそうですね。                                            byあかつき18号(あかつきスポーツ☆18ニュースを書いています)