こんにちは。ドロー発表されましたね。まあ色々なことを想ってる人はいると思いますが、順番に見ていきましょう! ・・とその前に1つ残念なニュースですが、ラオニッチが全仏を欠場することが決まりました。手術後の回復が間に合わなかったようです。トップ選手が欠場してしまうのは本当に残念ですが、ウィンブルドンまでになんとか間に合ってほしいなと思います。またダブルス覇者のベネトーも欠場を発表しています。 では改めてドローに移りましょう。 まずは全体ドロー貼っておきますね。 1人1人書くのは大変なので、シード選手のみ書いていきたいと思います。私がいちいち書くよりも↑で見た方が見易いと思うので・・ ☆ジョコビッチブロック ジョコビッチ(1) トミッチ(27) ガスケ(20) アンダーソン(15) ディミトロフ(10) ロブレド(18) マナリノ(30) ナダル(6) なんと準々決勝でジョコビッチとナダルが当たるという組み合わせになりました。もちろんナダルが4シードを取れなかった時点で可能性はあった組み合わせなので、こうなってしまった以上仕方がありません。いずれにせよ、ジョコビッチかナダルのどちらかが確実にベスト8までで負けることとなってしまいます。 ジョコビッチの3回戦の相手は順当にいけばトミッチ。トミッチはクレーシーズンに入ってからあまり成績を残せていませんので、ここは楽に勝ち上がって来れると思います。寧ろトミッチとの2回戦を制してコキナキスが勝ちあがってくる可能性もありますね。 4回戦のガスケがちょっと山場です。もちろん今のジョコビッチが負ける相手ではないと思いますが、ガスケはフランスの選手。ジョコビッチはたまにいらつくこともあるので、アウェーの雰囲気にいかに耐えれるかが重要になってきます。 ナダルはそもそもジョコビッチに辿りつくまでが大変な感じになってしまいました。まず2回戦ではアルマグロの可能性があります。アルマグロは全豪1回戦で錦織が対戦したので覚えている方も多いのではないでしょうか。先日のローマではジョコビッチの調子が少し悪かったとはいえ、ジョコビッチから1セットを取りました。クレーに強い選手です。 それを乗り越えると対抗シードが地元のマナリノ。ナダルもここでいかに雰囲気にのまれずにプレーできるかが大事になってきます。そしてそれを乗り越えると今度はディミトロフ。ディミトロフも今季はそこまで良い成績を残していませんが、楽に勝つことが出来るような相手でもありません。そして次のジョコビッチ、勝ってもマレーなので、ナダルにとっては試練のドローとなりました。もちろんジョコビッチとしても、準々決勝でナダルと当たるので厳しい戦いになるでしょう。 ナダルとしてはまず1戦1戦きっちり勝っていって、自信をつけていきたいところです。勝つたびに良いプレーがどんどん増えていくようであれば、連覇の道が見えてくるのではないでしょうか・・! ☆マレーブロック マレー(3) キリオス(29) ゴフィン(17) イズナー(16) チリッチ(9) メイヤー(23) トロイツキ(31) フェレール(7) マレーのブロックは比較的順当に勝ち進めそうな感じだと思います。3回戦と当たる予定のキリオスも負傷気味ですし、他の選手が来た場合でもマレーが順当に勝ってくると思います。その先のイズナーはサーブの調子次第で苦しむ可能性はありますが、ここもなんとか勝ち切ってくると思います。 そしてフェレールも対抗シードにチリッチを引くことが出来ました。チリッチは復帰後、まだ調子が戻ってきてない状況であまり勝ち進むことができていません。ここはマレーとフェレールが勝ってくると思います。 ☆ベルディヒブロック 錦織(5) ベルダスコ(32) アグート(19) ロペス(11) ツォンガ(14) コールシュライバー(28) フォニーニ(29) ベルディヒ(4) 錦織はベルディヒのブロックに入りました。もちろんBIG4引かなかったのは良いといえますが、とはいえベルディヒが簡単な相手というわけではありません。 錦織の初戦の相手はマチューです。主催者推薦枠として出場することになりました。世界ランクは現在100位台に落としていますが、自己最高は12位になったことがあります。いきなり地元の選手と戦うので、そういう意味では少しタフです。初戦ということもあり多少動きが固くなっている可能性もあるので、いかに早く会場の雰囲気に慣れるかがポイントになると思います。 2回戦で当たるベルッチもやや難易度が高そうです。ベルッチは現在行われているジュネーブにて決勝進出を果たしています。連戦になるので疲れていると捉えるか、それとも優勝するようなことがあればその勢いで来る可能性もあるか、と捉えるかは人によって変わると思いますが、先日のローマでジョコビッチから先に1セット取りましたし、油断せずに戦っていきたい相手なのには変わりないですね。 3回戦はおそらくベルダスコ。ナダルからこの前は1セット取るなどクレーで特に強い選手です。今季1度錦織と対戦がありましたが、そのときはフルセットにもつれました。 勝ち進めると、アグートもしくはロペスとスペイン選手が続きます。アグートとは今季2度対戦あり、錦織としてはそこまで悪いイメージがないと思います。ロペスは他のスペイン選手よりそこまでクレーが得意なわけではありません。しかし、IWでロペスは錦織に勝っているのでそれを自信にしてロペスは戦ってくるとは思います。 一方のベルディヒは初戦で西岡と対戦することになりました。西岡としては良い経験になると思うので何か掴んでほしいですね。3回戦ではフォニーニと当たる可能性があります。フォニーニはクレーに強い選手ですが、ベルディヒはローマで完全アウェーの中勝ちきることができたので、ここは突破できると思います。次のツォンガは地元選手なのでベルディヒにとってはちょっと嫌ですが、ツォンガも今季はまだ目立った成績がありませんので、コールシュライバーが勝ちあがってくるかもしれません。ツォンガがやや気になりますが、ベルディヒは今季非常に安定した戦いができているので無事準準決勝まで進んでくると思います。 錦織VSベルディヒが実現した場合は現状、展開が想像しにくいです。ベルディヒが上位選手との勝率が高くないことを挙げる方がいますが、確かに今季で言うとTOP10には2勝9敗です。しかしその9敗のうち7敗がBIG4に対してであり、今季TOP10でBIG4に勝ったのがジョコビッチを除くとフェデラー、マレー、ベルディヒ、ラオニッチ、ワウリンカがそれぞれ1回ずつ勝っただけなので、敗戦が増えても仕方ないのかなと思います。それだけBIG4に勝つのは厳しいということです。 また錦織もBIG4に勝てていませんので、そういう意味では良い勝負になると思います。錦織にチャンスがあるということは、ベルディヒにも錦織を倒すとチャンスがあるということ。まずは準準決勝まで進んでほしいですね! ☆フェデラーブロック ワウリンカ(8) ガルシアロペス(26) ガルビス(24) シモン(12) モンフィス(13) クエバス(21) カルロビッチ(25) フェデラー(2) フェデラーは3回戦のカルロビッチは突破してくると思いますが、4回戦のモンフィスがちょっと不気味な相手です。モンテカルロではストレート負けしていて、更に地元。モンフィスも少し波のある選手ではありますが、乗ってくると怖い選手です。地元の応援を考えるとフェデラーとしてはかなりやりにくい試合になるかもしれません。ここを突破出来れば準決勝まではいける確率が高いかと思います。 一方のワウリンカはガルシアロペスと3回戦で対戦予定。実はワウリンカは昨年の全仏は初戦で敗退しています。今季のワウリンカも早期敗退が続いているかと思えば、ナダルにストレート勝ちしたり調子の良いときと悪いときの差が激しいので読みにくい状況となっています。勝ち進むと当たるシモンは地元の選手ですが、シモンも負傷気味でニースを棄権しているのでワウリンカに分があるでしょうか。ただ対抗シードがローマでは完敗だったフェデラーなので、ワウリンカとしては少し厳しいかもしれません。 4つのブロックに分けてドローを見てきました。錦織はジョコビッチ、マレー、ナダルと逆のブロックになりましたが、GSはどうなるかわからないもの。まず目の前の試合を大切にして頑張ってほしいと思います。(実際錦織は次あたる選手しか考えないようにしているみたいなので、心配はいらなそうですね) そしてGSは5セットマッチ。ストレートで勝っても3セット戦う必要があります。後半は体力勝負になることもあるので、勝ち方にも拘っていきたいところです。前半戦を短い試合時間で終わらせることができるかが勝負のカギになってくるでしょう! いよいよ楽しみな全仏が開幕します!