錦織の全仏OPの組み合わせが決定しました。やはり、運というものは、平等と言えるのしょうか!? 先のマスターズBNLイタリア国際では、準々決勝でジョコビッチ(ここで敗退)、準決勝でマレー(マレーは棄権したためフェレールが準決勝に進んだが…)、決勝でフェデラーと当たるという悪い方の最高の組み合わせになったと言えましたが、今回は、良い方の組み合わせを引き寄せた感があります。 準々決勝であたるランキングのトップ4の選手は、トマシュ・ベルディヒで、組しやすい相手となりました。錦織はベルディヒとの相性がよく、3勝1敗と勝ち越しています。ただ、ベルディヒもランキングを4位に上げているだけあって、かなり、好調かつ安定感ある試合運びを見せています。そして、準決勝ではフェデラー、決勝ではジョコビッチ(あるいはマレー)という組み合わせになっています。ちなみに、錦織は今季、トップ4の選手とはマレー、ジョコビッチと対戦していますが、共に敗れています。                                            詳しく見てみると、錦織は初戦で地元フランス、ベテランのポール=アンリ・マチュー(33歳)と対戦します。過去には最高ランキング12位まであげ、シングルス4勝という実績ある選手ですが、現在はランキングが123位となっています。かつては、強打者と知られ、多彩な球種を操る前途有望な選手でしたが、膝や手首に故障を抱えるなど、怪我に泣いた選手です。とはいえ、初戦で当たる相手としては、警戒が必要ですし、気を引き締めて対戦したい選手です。ちなみに、マチューも、錦織と同じIMGアカデミー出身です。また、錦織との対戦成績は、1勝1敗となっています。2009年のブリスベン国際ではストレート負け、2012年のモンテカルロ・マスターズでは錦織が勝利しています。                                           そして、錦織の山を見ると、ベスト32で当たりそうな上位者としてフェルナンド・ベルダスコ(35位)がいます。ただ、今季彼には勝利しています。また、ベスト16で対戦しそうな相手が、フェリシアーノ・ロペス(12位)、ロベルト・バウティスタ・アグト(20位)といった選手になりそうです。ロペスには、マイアミOPで敗北しているので、来たら嫌な相手です。逆にロベルト・バウティスタ・アグトには今季2勝していて、相性が良いですね。こうやって見ると、錦織の山のランキング上位者は、クレーコート巧者のスペイン勢が目立ちます。                                            このように、ざっと見てきましたが、ランキング通りにことが進まないことも多いですし、それもまた観戦のおもしろさでもあります。意外な選手が上に上がってくることもあるかもしれません。ただ、今回の組み合わせは、錦織は恵まれたドローになったように思います。                                            byあかつき18号(あかつきスポーツ☆18ニュースを書いています)