こんばんは! 全仏に出る大体の選手は谷間の休養期間となっていますが(一部TOP選手でも今週のATP250に出場しています)、そんなこの期間を利用して今回はTOP9選手の様々なデータを集めてみました。 TOP9となっているのは10位のチリッチがまだ試合数が他の選手と比べて大分少ないので、対象から外すことにました。 今回は今季開幕~ローマまでのフルセット勝率、タイブレ奪取率、失セット率、対BIG4勝率の4つを紹介してみたいと思います。 それでは順番に見ていきましょう! まずはフルセット勝率から見ていきましょう。これは単純にフルセットの試合にどれ位勝ってるかを表したものです。まずは大体想像がつくと思いますがジョコビッチが1位。唯一カルロビッチに負けたのみです。最終セットでのギア上げの凄さは度々伝えてきました笑 そしてフェレールも今季9勝1敗でジョコビッチとタイです。負けたのはナダルのみで、フルセットになったときは非常に高い勝率を誇っています。3位につけているのはマレー。こちらも1敗のみです。 錦織はフルセット勝率が高いことで有名ですが、今季で言えば4位。それでも8割なので十分高い数字です。 続いてタイブレ奪取率です。これも単純でタイブレークになったときにセットを取れたのはどの位の確率かを表しています。 1位はベルディヒで、驚異の約87%となっています。2位のフェレールに大差をつけています。ベルディヒが今季タイブレを落としたのはトミッチ戦の1セット目、ナダル戦の1セット目のみでそれ以外の14回のタイブレを制しています。 最近ではやはりマドリードのイズナー戦が印象に残っていますね。1セット目取られてからのタイブレでの逆転、本当に見事でした。また今回調べた4つの項目では唯一ジョコビッチが1位でないものがこれでした。全体的にBIG4はそこまで順位が高くありません。 続いて失セット率です。これは今季セットをどれ位落としたかを表しています。単純に落とした数だけで順位づけしても良かったのですが、それだと試合数が多い選手が不利になり兼ねないので、「実際に落としたセット数」÷「実際に試合したセット数」で計算しています。 これもジョコビッチが1位で約14%。落としたセットは僅か13しかありません。フェデラーとは3だけの違いですが試合数がフェデラーよりも多いので、確率で表すとジョコビッチが文句なしの1位になります。2位マレー、3位フェデラーとBIG4が続いていきます。4位錦織~7位フェレールまで2%弱の間にひしめき合っています。ラオニッチのみ3割の確率で1セット落とすという計算になりました。 最後に対BIG4勝率を見ていきましょう。文字通りそのままの意味です。これもダントツでジョコビッチで6勝1敗。2位フェデラーから6位のベルディヒまで確率の違いはありますが、それぞれ1回しか勝てていません。フェデラーは3戦ともジョコビッチとの対戦で1勝2敗、またマレーの3敗も全てジョコビッチによるもの。ジョコビッチに勝つ厳しさが伝わってきます。 錦織、ナダル、フェレールに関してはまだ今季BIG4への勝利はありません。 さてさて、今回は4つのデータを見てみました!これを見るとジョコビッチの強さがまた伺えます。ただレースランキング2位のマレーも全ての項目で2~4位に入っていて、また3位のベルディヒもタイブレ奪取率では他の選手を圧倒した高い数字を叩き出しています。 気になるのはナダル。今回見たデータでは全て下位ということになってしまいました。やはり今季まだ調子が上がっていないことがこれを見てもわかります。 しかし、いよいよ始まる全仏での勝率は66勝1敗で約98.5%という笑ってしまうような数字。またいつものクレー最強のナダルを見ることができるのか、非常に楽しみです。