プロテニスのラリー最長記録は?
photo:Pete Edgeler
みなさんはテニスの試合において、1ポイントでどれくらいラリーを続けたことがありますか? 長いラリーが続くとどんどん乳酸がたまり、息が上がり...本当に辛いですよね。20回も続けばかなりのロングラリー。プロの試合であれば、観客から大歓声が起こるところでしょう。 しかしプロテニスにおける、ラリーの史上最長記録は、50回?100回?いえいえ、なんと643回と言われているんです!セットポイントで見せた意地のラリー
photo:Not enough megapixels
このラリーが行われたのは、1984年のジーニートーナメント女子シングルス1回戦。世界ランク93位のビッキー・ネルソンと、同ランク172位のジーン・ヘプナーによる一戦です。 第1セットを6-4で取ったネルソンですが、第2セットはタイブレークにもつれ込むと、11-10でヘプナーのセットポイント。 そしてここで生まれたのが、伝説のラリーです。 このセットを取って勝利したいネルソンと、このポイントを意地でも取って第3セットに繋げたいヘプナー。両者の気迫がぶつかり合ったラリーは、なんと計643回、実に29分間にも及ぶ、壮絶なロブ合戦になりました! このラリーを制して、ポイントを奪ったのはネルソンでした。しかし直後、ネルソンは足の痙攣から立ち上がれなくなり、コードバイオレーションを取られてしまいます。 それでも勝利への執念から立ち上がって試合を続行すると、そのまま6-4,7-6(11)でヘプナーを下し、執念の勝利を収めました。 試合時間は6時間31分!5セットマッチならまだしも、2セットでこの時間もこれまた凄まじい...。ちなみに・・・
ちなみに男子の試合でも、先日行われたドランモンビル・チャレンジャーで、世界ランク163位のジョン・パトリック・スミスと、同ランク333位のケビン・キングが、なかなかに壮絶なラリーを繰り広げ、話題になりました。 その動画がこちら。Original: Ténis Portugal
両者とも「俺はミスる気はないぞ」と言わんばかりのプレーで相手を誘っていますが、どっちも乗ってこず。結果、87回のラリーが続きましたが、それでも長いと感じますよね。 643回となると想像もつきません...。 [sns]