昨日の記事でとりあげた二人が早くもやってくれました!二人とも今日行われた3回戦を勝利して4回戦に進出したのです。  まず登場したのはコキナキス。コキナキスの相手は先々週のブエノスアイレスで準優勝したモナコ。クレーコーターのモナコ相手なら十分にチャンスはあるだろうと思って見ていましたが、その通りにコキナキスが大爆発。開幕から連続ブレイクを奪ってあっという間に4-0とリードを奪いました。そのまま第1セットを6-2で奪ったコキナキスは第2セットも先にブレイクを奪って3-2としましたが、直後のゲームでブレイクバックされて追いつかれました。これが死闘の始まりでした。  モナコが再びブレイクを奪って5-3とすれば今度は土壇場でコキナキスが踏ん張って追いつきます。モナコも負けじと0-40まで追い詰めましたがこの大ピンチ、セットポイント3本を凌いでみせるコキナキス。最終的には再び攻め込んだモナコが7-5で第2セットを奪い返しました。コキナキスは医者の診察を受けています。熱中症か脱水症状でしょうか?心配です。  泥沼の最終セットが始まりました。モナコもミスが多く、しんどそうなコキナキスを助けてしまいます。コキナキスがブレイク、モナコがブレイク、またコキナキスがブレイク…なんとかかんとか5-4まで持ってきたコキナキス。ブレイクバックのピンチをしのぎ、ついにMPを握ります。ここでモナコのショットはアウトしたかのように見えましたが審判の判定はイン。チャレンジすればコキナキスの勝利でしたが、残念ながらコキナキスにはチャレンジ権が残っていなかったのです(ちなみにモナコのほうもチャレンジを使い果たしていました)。 Huge moment! #Kokkinakis has MP, ball is out but it's not called and he has no challenges. Deuce. #BNPPO15 pic.twitter.com/sflToegEkN— TennisTV (@TennisTV) 2015, 3月 17 Tennis is not fair! Sometimes. @TKokkinakis pic.twitter.com/nwJOOyM0hB— Tennis Photos (@tennis_photos) 2015, 3月 17  モナコがブレイクバック。次のゲームを楽にキープして一気に決めにきましたが、ここで踏ん張れたのがコキナキスにとって非常に大きかった。タイブレークはもつれながらも終始コキナキスがリードする展開になりました。モナコも何度となくミニブレイクを奪い返して踏ん張ったものの、最後は粘って返したコキナキスに根負けしたかのようにチャンスボールをネットにかけ、コキナキス勝利。最終セットだけで1時間20分以上に及んだ死闘を制し、2012年シンシナティのトミッチ以来となるMSベスト16を達成しています。  一方、後輩の勝利の後に登場したのがトミッチ。最近好調のトミッチとはいえやや分の悪い相手を迎えてしまいました。このブロックの主、フェレールです。だがフェレールも錦織同様にIWが苦手。過去の成績を見ると07年のベスト8が最高成績であとは3回戦や4回戦敗退ばかりといまいちな感じでした。初戦もドディグと最終セットタイブレークの末に辛くも勝ち上がていました。  丁寧につなぐトミッチと安定感にかけては名高いフェレールの戦いは泥沼のストローク戦となりました。長いラリーも多くなり神経をすり減らす戦いとなりました。フェレールにミスが多くトミッチがやや押し気味に試合を進めたものの、食らいつくフェレールに苦しみ第4ゲームではデュース6回の末ブレイクバックを許してしまうなど長く辛い戦いが続きます。だがトミッチはワンチャンスを生かし、タイブレーク直前の第12ゲームでブレイクを奪ってセット先取することに成功。第2セット第8ゲームの大ピンチをしのぐと、直後フェレールのミス連発を逃さずブレイクしストレートでケリをつけました。 It's an all-Aussie 4R! #Tomic upsets #Ferrer 75 64 to set showdown with countryman #Kokkinakis. Oi oi oi! #BNPPO15 pic.twitter.com/hXnDJqg9dt— BNP Paribas Open (@BNPPARIBASOPEN) 2015, 3月 17  4回戦ではこの二人が直接対決します。この二人はブリズベンで対戦していてトミッチが先輩の威厳を見せつけ圧勝、錦織戦へと駒を進める結果となりました。今度はどちらが勝利するのでしょうか?