10代のナンバー1選手、ニック・キリオス
2014年に最もブレイクしたといっても過言ではない、若干19歳の天才、ニック・キリオスをご存知でしょうか。世界ランクはすでに30位代。若手のトップを独走している選手です。
キリオスが世界中にその名を知らしめたのは、昨季のウィンブルドン。当時世界ランク144位のキリオスは、第13シードのリシャール・ガスケ、そして世界ランク1位のラファエル・ナダルらを破って、ベスト8に進出しました。
そして迎えた2015年シーズン。最初のグランドスラムとなった全豪オープンでも、キリオスはシードのイヴォ・カルロビッチや、ロジャー・フェデラーを破ったアンドレアス・セッピら強敵を退け再びベスト8入り。
その勢いは、今季もとどまるところを知りません。柔と剛を兼ね備えた才能の塊
身長193センチの恵まれた体格から繰り出す、キリオスの攻撃は迫力満点。
サーブでは時速200キロオーバーを連発し、ストロークでもラリーを終わらせる、破壊力抜群の一発を持っています。
ウィンブルドンのナダル戦で見せた、ナダルのサーブより速い？かもしれないリターンエースがこちら。Original:Wimbledon
しかし、パワフルなだけの選手はいくらでもいて、ここまでトップ選手を破り続けることはできません。 実はキリオスにはまだまだ、大きな武器が備わっているのです。注目すべきは、その並外れたテニスセンスと度胸。 今月に行われたマスターズ大会では、リターンダッシュから絶妙なタッチを見せています。Original:ATPWorldTour
結果、この試合を制したキリオス。 ド派手なプレーや、魔法のような繊細なプレーを駆使して、スタジアムを味方につけることができるのが、彼の最大の魅力かもしれません。 とても19歳とは思えない、ふてぶてしいプレーに風格。大物のニオイがぷんぷんするキリオスから、今後も目が離せません。 [sns]
