2勝を挙げたエース、錦織
6日から8日にかけて行われた、国別対抗戦デビスカップ、ワールドグループ1回戦、日本とカナダの一戦は、日本が惜しくも2勝3敗で敗れ、ワールドグループ初戦敗退となりました。 しかし世界ランク5位の錦織圭は、エースの役割を果たしてシングルスで2勝を挙げ、アウェイのカナダの地でも、その実力を示しました。 今回は錦織の戦った2試合の中から、1勝2敗と後がない状況で迎えた最終日のエース対決、ミロシュ・ラオニッチとの激闘をご紹介します。カナダ選手が得意とする高速サーフェス
今回、アウェイの地で用意されたサーフェスは、日本選手たちが試合前に口を揃えて「かなり速い」とコメントするほどの高速サーフェス。 ラオニッチや、ナンバー2のヴァセク・ポスピシルなど、ビッグサーブを持ち、強力なフォアやネットプレーを得意とする選手たちにとっては、非常に有利なサーフェスです。 実際、初日に伊藤竜馬を完封したラオニッチのプレーを見た時は、最速で時速240キロを超える彼のサーブを、このコートで攻略することは不可能に近いと思わされる程の凄みがありました。サーフェスを有利に変えた錦織の適応力
序盤はラオニッチのスピードに押され、第1セットを落とした錦織。 しかし第2セット以降、錦織はこの高速サーフェスを有利に変える、積極的な攻めを見せました。 ラオニッチの高速サーブを、下がるどころか逆にコートの中に踏み込んで倍返し! またリターンだけでなく、ラリー戦でも速いテンポでボールを叩き、ラオニッチから得意のフォアを構える時間を奪いました。 この試合のハイライト映像がこちら。 8分とやや長いですが、デビスカップ独特の盛り上がりに、スピード感溢れるハイレベルなプレーの応酬と、見所が満載の一戦です。Original:OfficialDavisCup