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2004年デ杯決勝、アメリカ対スペイン

20150305_nadal_k2 photo:mirsasha

テニスプレーヤーたちが国の威信をかけて戦う、国別対抗戦デビスカップ。ホームの大応援や、自国の選手同士での結束など、普段のツアーとはまた違った熱を帯びる独特な大会です。 今回はそんなデビスカップから、2004年の決勝、アメリカ対スペイン戦をご紹介します。

抜擢された18歳のラファエル・ナダル

20150305_nadal_k1 アメリカはこの年のウィンブルドン準優勝者、アンディ・ロディックと、アテネ五輪の銀メダリスト、マーディ・フィッシュ、そしてダブルスで世界ランク1位のブライアン兄弟が揃う、最強チーム。 対するスペインも、世界ランク5位のカルロス・モヤ、同ランク13位のトミー・ロブレド、そして元全仏王者のフアン・カルロス・フェレーロと、実績十分な顔ぶれでした。 そんな彼らに混じって、徐々に頭角を表し始めた、18歳のラファエル・ナダルもメンバーに選出されていましたが、決して主力メンバーというわけではありませんでした。 しかし監督はなんとこの決勝で、シングルスにナダルを大抜擢。アメリカのエース、ロディックにぶつけたのでした。

クレーで輝いたナダルの才能

20150305_nadal_k3 起用されたナダルは、ホームとなるセビリアのクレーコートで、大応援団の声援を背に躍動!とても18歳とは思えないプレーで、格上のロディックに立ち向かっていきました。 この試合終盤の映像がこちら。

Original:perowenooie

結果、ナダルはロディックに見事勝利。 最終的に、スペインが3-2でアメリカを下して優勝を果たしました。

デビスカップといえばナダル

20150220_nadal_k1 photo:Marianne Bevis

このデビスカップの翌年、ナダルの才能は大きく開花します。 初出場となった全仏オープンで優勝を果たすと、今日までに同大会を計9度制覇。クレーコートで前人未到の記録をいくつも打ち立て、「クレーキング」と呼ばれるまでに成長しました。 さらにデビスカップでは、この試合からシングルスで無敗の21連勝中。国を背負ったナダルは、普段以上に圧倒的な力を発揮しています。 今や世界屈指の選手にまで成長したナダルですが、このロディックとの一戦は、その存在を世界に知らしめる、きっかけとなった一戦でした。 [sns]