サーブ&ボレー+α時代 元年
変化する時代
今年からずっと口を酸っぱくするほど言ってる事だけど、ウィンブルドン辺りから本格的にサーブ&ボレーの時代が到来したと言って良いと思う。
(ウィンブルドンは厳密じゃないけど、ここではキリが良いためウィンブルドンと言う事にしておく。)
タイトルに出てくる+αとは、今までのサーブ&ボレーではないという意味。 もっというと、ストローク&サーブ&ボレー。
1990年代のようなサーブとボレーだけの単純な勝負ではなく、ストロークも出来た前提の上でのサーブ&ボレーが時代の流れになる。
ただ、今までのようなストローク一辺倒の時代はもう古くなりつつあるし、勝てない時代が始まった。
これは、偶然ではなく、必然で止められないもの。
じゃあどうすれば良いのかは後半で記載することにして、ここまでの軌跡を振り返りを優先的に書こうと思う。
まず、この試みを今年の1月(もしくは2013年末)から始めたのはロジャー・フェデラー。
その後、ディミトロブ、ラオニッチ、デルポトロ、チリッチ等が後に続く。
分けたいのが、ロジャーと若手。
特に、ロジャー・フェデラーは上海でのテニスぶりを見るとほぼ完成されたテニスを披露していて彼のスタイルは究極体といっても構わないと思う。
2004年の全米決勝と、2001年のウィンブルドン準々決勝と、2013年までのテニスをミックスさせたようなテニスを展開していて、スピーディーなフットワークと*フォアハンドの連携。
今後の話
球種を読ませないサーブ。2001年ぶりのサーブ&ボレー(前に出る)の確率の高さ。
怪我やモチベの低迷がない限りまだまだロジャーが世界をリードするんだろうな。というような「新しい」「成熟された」テニスだった。
若手はもっともっとサーブ&ボレーに特化すると思う。なぜなら効率よくポイントが取れるメリットがあるとロジャーのテニスを見て気付くから。彼ら2人のテニスは今後の時代の流れにマッチする。
その他に、ジョコビッチ・マレーは間違いなく確率を上げたサーブ&ボレーを取り入れるだろうし、もっと積極的に前に出るパターン練習を増やしてくるはず。
選手1人1人を挙げると切りがないのでここら辺でやめて今後じゃあどうしたら良いのかという話をしよう。
女子は男子の戦い方を参考に少し遅れてサーブ&ボレーを取り入れると思う。
サーブではサーブに特化した選手が少ないので男子より不確定要素が多いが、それでもサーブ&ボレーの練習は必ず活きてくる。
特にクルム伊達に有利な時代になるだろうと思う。
男子は、フェデラーが引退するまで時代をリードするのは間違いないとしてサーブ&ボレーヤーとリターナーの対決にはならず、全てがミックスされたテニスが今後の主流になる。
今後の話②
では、今後どのようにすれば良いのか。
①サーブ&ボレー・チップ&チャージを取り入れる
②パッシングショット・ロブ・リターンを磨く(前に出てこられたときの対処法)
③自分の強みをさらに特化する
④サーブの球種とコースの打ち分け
大きく分けてこの4パターンのどれかが良いと思う。 全部は無理なので①と②を徹底するか③と④を徹底するか①と④を徹底するか②と③を徹底するか。
サーブ&ボレーに関して言えば、 ①センターに打って詰めてボレー。
②ワイドに打って詰めてボレー。
①:②=8:2くらいの割合で良いと思う。
チップ&チャージはセンターメインで。
サーブのコースと球種を増やす事が出来れば、幅が広がりサーブ&ボレーが読まれづらくなり特化する事ができる。