本日、9:00より、錦織VSケビン・アンダーソンの試合が行われました。 アンダーソンはランキング15位の強敵。 2mを超す長身から繰り出すビックサーブが大きな武器です。 一方で、負ける試合ではメンタルの弱さが出るのが悪い癖。 この試合はどうだったのでしょうか? 第1セットはあっという間に6-2で錦織が取ります。 第3ゲームと第7ゲームでブレークを奪い、圧倒的な強さを見せました。 ここまで、ストレート勝ちして1セットも落としていない勢いそのままという感じでした。 1stサービスも8割近い確率でした。 この試合も簡単そうだな、そう思わせる内容でした。 第2セットになると、立場は逆転します。 追い込まれたケビン・アンダーソンがメンフィスOP決勝のうさをはらすかのように調子を上げていきます。 一方、錦織はサービス、ショットともに質が悪くなってしまいます。まるで別人のようでした。 第6ゲームでアンダーソンが初ブレークを決め、そのまま押し切りました。 第2セットは3-6という内容でした。 錦織は今大会初めて、セットを落としました。 ファイナルセットになっても、アンダーソンの勢いが続きます。 第1ゲームでいきなりブレーク。 久々にメンフィスの嫌な感じの脱力感を思い出しました。 しかし、ここから錦織が凄みを見せます。 第2ゲームで即座にブレークバック。 がっぷり四つに・・・このゲームが勝負の分かれ目だったような気がします。 さらに、第4ゲームにもブレークをしてみせます。 この時点でほぼ勝負が決まり、お互いのゲームのキープが続いて試合は終了。 6-3でファイナルセットを取りました。 この瞬間、一時的とはいえ、世界ランキング4位となりました。 とはいえ、デビス杯をはさんだパリバオープンでは、上位ランキングの選手がいちどうにかいします。その大会で真価が問われるのではないかと思います。 この準決勝についてですが、流れ、メンタルが行き来するおもしろい試合でした。 いわゆるシーソーゲームで、第1セットは錦織が、第2セットはアンダーソンが調子が良いとはっきりわかる試合でした。 そして、第3セットの第1ゲームでもアンダーソンが流れを維持していました。しかし、ブレークして勝ち目が見えた途端、アンダーソンのメンタルが崩れたのか調子を落としていきます。 第2ゲームでブレークをし返した錦織は再びよみがえり、調子を上げていきました。そんな、メンタル性が見えたおもしろい試合だったと思います。 いよいよ決勝戦となる次戦ですが、相手はダビド・フェレールVSライアン・ハリソンの勝者になります。 どちらも、錦織が2015年に対戦して、破った相手です。 ダビド・フェレールとは相性がよく、175cmと小柄なフェレールとは得意のストローク戦になりやすく、錦織もやりやすい相手だと語っています。とはいえ、フェレールは過去にメキシコOPを3連覇している強豪。ランキングも9位とトップ10の実力者ですから、相手となれば厳しい戦いになるでしょう。 ただ、見ごたえのある試合になると思います。 一方、ハリソンはおなじIMGアカデミー出身。 ランキングは169位ですが、アメリカの期待の若手の一人。 攻撃的な選手で、強力なサーブも持っています。 先日対戦したメンフィスOPの2回戦では、錦織は1セットを取られ、苦戦した相手です。 共に練習した仲で、仲は良いそうです。 この両者の試合は、フェレールが制しました。 決勝はストロークが続く好ゲームになれば良いと思います! text byあかつき18号(スポーツを楽しむサイト・あかつきスポーツ☆18ニュースを運営しています。錦織情報もたっぷりあります)