今週も世界ランキングが発表されています。さっそく見ていきましょう。  チリッチがザグレブの優勝ポイントを失って大きく下落しました。チリッチは更なるポイント失効が控えており、ディミトロフ次第では逆転も十分考えられる状況です。そしてバブリンカがトップ8に復帰しました。  キャリアハイを更新したのはゴファン(20位)、エストレラ(52位)、コリッチ(85位)。エストレラは今年の目標がトップ50入りだと語っているそうなのですが、21ランクのジャンプアップで早くも目標達成目前です。今週地元ドミニカで開催されるCH大会の成績次第では来週すぐに目標達成となります。  一方キャリアハイを更新してついにトップ20入りを果たした24歳のゴファンですが、最近ちょっと元気がありません。今年に入ってランキングを二つ上げているゴファンは順位だけ見てると好調に見えますが今朝ロッテルダムで初戦敗退を喫するなど今年既に2度の初戦敗退、また全豪でも2回戦で敗れています。今年負けた相手を見るとバブリンカは仕方がないとして残りがボレリ、バグダティス、ミュラー・・・彼らのような実績のある中堅選手をいかに退けるかがこれからの課題となってくるでしょう。わずか半年ちょっとで一気にトップ20まで駆け上がってきたゴファンがここに定着するためには避けて通れないミッションです。  また日本勢ではザグレブで初戦突破した添田がランクアップして伊藤を逆転、83位まで順位を上げています。添田がここまで順位を戻せたのは2013年の3月以来2年ぶりです。負傷でロッテルダムの予選を回避したそうでちょっと心配ですが、更なる順位アップに期待しましょう。 では次にこの表を見てみましょう。  今週はちょっと新しい試みをしてみました。Live Ranking様のフォーマットを参考に今週の選手達の最高ポイントと最低ポイントをまとめています。最低ポイントは今週1Ptも入らなかった場合のポイント、最高ポイントは優勝したときのポイントです。当然同じ大会に参戦している全員が最高ポイントになることはないのでそこは考慮しながら見ていく必要があります。  増加分の最も大きな選手は稼いだ分が丸々加算されるバブリンカ。昨年はそもそも出場大会数が規定ギリギリな上にさらにATP500大会で2度の初戦敗退を喫しているからです。そろそろ稼いでおかないとモンテカルロのポイント失効時にトップ10から落ちてしまうことになりかねません。今週のロッテルダムと来週のマルセイユにおけるバブリンカの勝ち上がりには一つ注目が集まります。  そして錦織を応援する側として気になるのは上下にいて、かつ伸びしろも大きいマレーとラオニッチ。ラオニッチが優勝した場合、錦織は自動で6位転落となります。アカプルコで勝ち上がりさえすればまた抜くことができますし、MSやGSのシード決めで5位と6位に大した差はないのですが、そうはいっても気になるものです。またマレーが優勝した場合はマレーが3位浮上となります。これからのポイント失効はナダルのほうが断然多くなってくるため、マレーが好調を維持するならば、錦織がまず抜くべき相手はマレーではなくナダルになるのかもしれません。  錦織は決勝進出しない限り5045ptで来週を迎えます。準優勝で5105pt、優勝すれば5205ptです。