ナダルがベルディヒにまさかの敗戦を喫しました。(ベルディヒには失礼ですが…) ナダルの調子がよくなかったのは明らかですが、それにしてもストレートで勝つとは(第2セットに至ってはベーグル)誰が予想していたでしょう。 ナダルは昨年の末から手首のけがにより、全米、ツアーファイナル等の大会を欠場しており、今年はじめのドーハでの大会でも初戦敗退と本調子でないことはわかってしました。 しかし、4回戦までのナダルは2回戦でのスミチェクとのフルセットでの戦いも含めて【本調子でなくともナダルは強い】という印象を抱かせるような内容だったと思います。 更にQFでの対ベルディヒの対戦成績は17連勝中という相性の良さからもなんだかんだ言ってもナダルはSFまでは勝ち上がってくるんだろうと思っていました。 (筆者はマレー対ナダルの試合展開を予想していた始末) ところが試合はベルディヒのストレート勝ちでナダルは大会をさることとなりました。 (マレーは順当にSF進出) これでナダルの成績はQF敗退で確定しました。ナダル全豪後の最高順位は3位で最低順位は5位となります。下の表をみてください。 ポイントはナダルのみ全豪での獲得ポイントを追加しています。 表の一番左にある、逆転の条件を満足すればナダルは順位が逆転します。 表を見てもらえばわかるとおり、錦織以外は優勝が条件です。 最低位の5位には錦織の準優勝、ラオニッチorマレーorベルディヒの優勝の条件がそろう必要が有ります。 この時点でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、ラオニッチ優勝、錦織準優勝というのはありえません。 ラオニッチと錦織は両者が勝ち上がった場合SFで対戦することになりますので、どちらかはSF敗退となります。ですので、錦織準優勝、マレーorベルディヒの優勝の条件がそろわない限りナダルは4位以上となります。(5位の確率はかなり低いです。) 全豪後のナダルの順位は3位or 4位となります。 上記にも書いていますが、QF敗退での獲得ポイントは360ptで錦織はF進出でナダルのポイントを抜きます。 更に、マレー対デルディヒの結果がベルディヒの勝利となった場合に錦織がF進出した場合はベルディヒが優勝しても、錦織の3位が確定します。 (逆にマレーが勝ちあがった場合は優勝が絶対条件となります。) 錦織のF進出にはワウリンカ、ジョコビッチが立ちはだかりますが、それぞれを見た場合に決して勝てない相手ではないです。(錦織本人も言っていますが) しかし両者に勝つ確率はやはり低いと言っていいでしょう。(両者に50%の確率で勝てたとしても25%にしかなりません)これからのことを考えるとやはり全豪後の3位は厳しいものと思われます。なんども書いていますが、SF進出。これが最低限であり、まずはこれを目指して頑張ってもらいたいと思います。 追伸 ベルディヒ対マレーは  マレー 4勝 ベルディヒ 6勝とベルディヒが勝ち越しています。 とはいえ大きく勝ち越しているわけではないので、相性ではどちらも5分5分と言っていいでしょう。 また、マレーは全豪で3度決勝進出(3回とも準優勝)しています。昨年こそQF敗退となりましたが、もともと全豪との相性はいいです。一方のベルディヒは全豪では初のSF進出です。さらにGSでの決勝進出は2010年のウィンブルドン以来となります。ナダルにも勝ち、流れに乗っているのは間違いないでしょう。 流れに乗っているベルディヒか、これまでの実績のマレーか、果たしてどちらが決勝の舞台に勝ち上がるのでしょうか? 素晴らしい試合を期待したいと思います。