全豪オープンのドローを早速を見て行きましょう。上位シードの組合せは以下のとおり。 ジョコビッチ[1] - ラオニッチ[8] バブリンカ[4] - 錦織[5] ベルディヒ[6] - ナダル[3] マレー[6] - フェデラー[2]  これを見ると最大の注目はやはり日本人としてバブリンカVS錦織にせざるを得ません。対戦が実現すればあの全米準々決勝以来となります、はっきり言ってどちらが勝つか全くわかりません。一方ジョコビッチVSラオニッチはやはりジョコビッチが有利でしょうね。またベルディヒVSナダルは完全にナダルの勝ち上がり次第になると思われます。ベルディヒ個人としては17連敗中の対ナダル戦はキツすぎるのですが、ナダルが今回早期敗退の可能性も十分考えられるとなると話は別。そしてマレーVSフェデラーは実現すれば全豪で3年連続の対戦となります、願わくば2013準決勝のような死闘を期待したいものです。ただしこの対戦はフェデラーが3連勝中、特に最近2戦は一方的な展開でした。この対戦を面白くするには、マレーの側に相当の充実が求められることになるでしょう。  まずはトーナメントの上半分(左半分)であるトップハーフから見ていくことにします。 【ジョコビッチブロック】  第1シードジョコビッチに今のところ死角は見当たりません。対戦成績だけで言うと第31シードのベルダスコが4勝6敗と健闘しているのですが、ジョコビッチ覚醒後の試合は1試合だけでこれはジョコビッチが勝利しています。問題はないでしょう。  このブロックには注目若手陣の一人、ティエムが居ますが初戦からアグートというキツい相手を引いてしまいました。ちょっと厳しそうな感じがします。また日本勢の一人添田豪がいるのもこのブロック。初戦は予選勝者との対決、勝てばおそらくベルダスコへの挑戦となるはずです。 【ラオニッチブロック】  ラオニッチは対抗シードに第12シードのF・ロペスを引き当てました、一番の当たりです。だがその代わりF・ロペスのグループは誰が上がってくるか全くわかりません。第17シードのモンフィスかもしれませんし、このブロックに入った復帰明けのデルポトロかもしれません。モンフィスと初戦で戦う20歳の新星、プイユも面白い存在です。今週の大会でベスト4まで進み勢いづいて全豪に臨みます。  ラオニッチにとって3回戦に当たり得るメンバーの中にも曲者が一人います、地元で戦うヒューイットです。3年前ラオニッチが3回戦で敗れた相手でもあります。ヒューイットがそこまで上がってきたら、ラオニッチの成長を確かめるよい機会となるかも? 【バブリンカブロック】  正直バブリンカのブロックにはあまり強敵が見当たりません。バブリンカの敵はいつだって己自身、トップ10クラスと当たらない限り怖いのは自滅のみです。初戦で敗れる大番狂わせとなった全仏以外昨年のバブリンカはGSでベスト8以上の成績を残しています。今回もベスト8まではしっかり勝ち上がる可能性が高そうです。  気になるのは錦織とブリズベンでダブルスペアを組んだドルゴポロフ。なんとクーヨンの決勝を膝の負傷によって途中棄権してしまいました。全豪への出場も不透明ということで状態が心配されます。 【錦織ブロック】  錦織ファンならもう見たくないだろう名前の一人、「ダビド・フェレール」の文字があります。4回戦は相当の激戦を覚悟しなければならないでしょう。そのためにも2回戦3回戦は楽に勝ちきらなければなりません。初戦だけはアルマグロという危険な相手ですがこれも今の錦織が苦戦していい相手ではありません。デルポトロ同様復帰明けのアルマグロですが、オークランドの1回戦を見る限りまだまだ状態は戻っていない様子でした。3回戦まではストレート勝ち必須でしょう。  ちなみに二人に与えられたシードの差はフェレールの対戦相手を見れば一目でわかります。フェレールが3回戦で当たりうるシード選手は泥試合に定評のあるあのシモンなのです。錦織側のヒラルドとはえらい違いです。