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世界最速263キロサーバー、サム・グロス

20150113_groth_k3 2015年ツアー開幕戦、ブリスベン国際で、錦織圭のサーブが時速200キロを記録。元々サーブを苦手とする錦織が、ノータッチでエースを奪える、200キロ台のサーブを身につけられたのは、大きな進化と話題になりました。 しかし、高速サーブを武器とした、ビッグサーバーと呼ばれる選手たちは、200キロを遥かに超えるサーブを、試合中に何本も放ち、ゲームをサーブ1本で完全に支配してしまいます。 今回は、そんなビッグサーバーの代表格で、時速263キロという現時点のサーブ世界最速記録を持つ、オーストラリアのサム・グロスをご紹介します。

鍛え抜かれた肉体が生むビッグサーブ

20150113_groth_k1 photo:Carine06

グロスは、身長193センチの大柄なプレーヤー。 しかし、グロスの前の世界最速記録保持者、イヴォ・カルロビッチは211センチと、グロスよりも20センチ近く長身です。その他にも、ビッグサーバーとして知られるジョン・アイズナーは208センチ、ミロシュ・ラオニッチは196センチと、身長だけみるとグロスは特別、背が高い選手というわけでもありません。 では何が違うのかというと、グロスは上半身、特に肩周りが、他の選手よりも筋肉質!服の上からでも分かるほど、明らかに違います。 この鍛え抜かれた肉体が、2メートルプレーヤーたちをも上回る、超高速のサーブを生んでいるのでしょう。

2015年シーズンに飛躍の可能性

20150113_groth_k0 グロスのスタイルは、ビッグサーブを軸として前に攻め上がる、いわゆるネットプレーヤー。そのため、ダブルスでは活躍するものの、シングルスではなかなか大きな結果を出せていませんでした。 しかし、2015年シーズンの開幕戦、ブリスベン国際では、元世界ランク1位のレイトン・ヒューイットを破るなど、勝ち進んでベスト8に進出。 準々決勝で、同じくビッグサーバーのラオニッチに、6(5)-7,6-3,6(2)-7の大接戦を演じ、惜しくも敗れはしましたが、この試合では、ラオニッチを上回る数のサービスエースを記録。更にグロスは、ラオニッチに一度もブレイクポイントを握らせませんでした! (それでも負けてしまうのが、テニスの深いところ...。) ブリスベン国際の、ヒューイットとの試合のハイライト映像がこちら。赤い服がグロスです。

Original:Brisbane International

シングルスも、世界ランクでトップ100に入ってきたグロス。今季、大きな飛躍の可能性を秘めた、注目のパワーヒッターです。 [sns]