元世界ランク4位のデルポトロがシドニー大会の1回戦でついに復帰!世界ランク338位としてコートに戻ってきたデルポトロの相手は世界ランク69位のスタコフスキー。デルポトロは第1セットを6-4で奪うと、第2セットのタイブレークでもミニブレイク3度奪ってストレート勝ち。一度もサービスゲームを落とすことなく復帰戦を終えました(ハイライト)。 ICYMI: At @SydneyTennis, del Potro wins comeback match; at @HobartTennis Watson tops Stephens: http://t.co/75xrS791kd pic.twitter.com/mp6ymwfbGL— TENNIS.com (@Tennis) 2015, 1月 13  試合後のデルポトロはコート上で感極まる場面も。試合後の会見では「とても素晴らしい瞬間だった」そして続けて「10ヶ月ぶりの実戦で良いプレーができたと思うよ、サーブはよかったし、フォアハンドだってまだ打てる。(痛めていた左手首を使う)バックハンドや、フットワークについてはもっと頑張る必要があるけれど、今はこの瞬間を楽しむ時間だ」と充実のコメントでした。  左手首の状態についても「今日のような激しい試合の後じゃ悪くなりそうなものだけどね、でも今はいい感じだ。それにドクターがついてくれている。毎日彼は自分に大きな自信をくれるんだ。」とポジティブなコメントを残しています。  「自分はまだテニスを楽しみたい」  デルポトロの今後の注目は今日行われる第1シードのフォニーニ戦、そして今大会終わった後の手首の状態ということになるでしょう。フォニーニ戦の状況によっては、全豪でデルポトロが台風の目になる可能性も出てきます。  しかし現実問題としてすぐ全豪で勝ち上がるレベルまでに戻るかと言われるとそれは難しく、完全復活には長い目で見てやらなければならないと思われます。前回復帰時のデルポトロの成績を見てみましょう。  ご覧のとおり復帰当初は早期敗退がとても多いです。全豪でも2回戦で敗れたことでデルポトロのランキングは一時485位まで落ちています。だがそこから徐々に調子を取り戻し、デルレイビーチ優勝とIWマスターズのベスト4をもって復活したのでした。  当時の怪我は右手首。今回の怪我は左手首なのでサーブとフォアハンドが打てる分右手首より復帰は早いかもしれませんが、未だ完治には至っていないという不安定な状況です。順調に回復と大会出場が進んだとして完全復活には数か月を要するのではないかと思われます。だがそれでも、かつてBIG4に唯一対抗しえた選手の復帰はとても嬉しいことです。焦らずトップフォームに戻してもらって、またトップ選手と激戦を繰り広げる姿を見せてくれる日を待ちましょう。 【追記】  デルポトロは第1シードのフォニーニを4-6,6-2,6-2のスコアで撃破!準々決勝に進出しました。少し映像を見せて貰いましたが、バックハンドはやはり本調子ではないようです。だがボールにラケットを合わせてしっかり返球してくるので相手としては油断大敵。フォニーニは徹底的にバックハンドを攻めましたがデルポトロはそれを凌ぎ、逆に時折フォアハンドに回りこんでは強烈な一撃をお見舞いしていました。まだ走らされると打球が安定しない弱点こそありますが、フォアハンドはしっかり強打できてますし、サーブもかなりの精度で決まっています。全豪初戦で誰と当たるのか、非常に楽しみになってきましたよ。