世界ランキング2位のRoger Federer選手(スイス)が同ランク8位のMilos Raonic選手(カナダ)を6-4, 6(2)-7, 6-4で破り、見事優勝を決めました。 今回の勝利でキャリア通算1,000勝という偉大な記録も樹立。オープン化されてからは史上3人目の快挙です。(Jimmy Connors選手: 1,253勝, Ivan Lendle選手:1,071勝) 試合のハイライトはこちら(ATP World Tour 公式サイト) Brisbane 2015 Final Highlights Federer Raonic Raonic選手も動きもよく、特にフォアハンドストロークが安定して奮闘したのですが、それをも上回る強さでしたね。 何が強かったかって言うと、 ・昨年後半から続くボレーを駆使した展開の早い攻め ・(強いて言うと)弱点ポイントであるバックハンドが安定感 ・錦織選手が苦しめられたRaonicのサーブも3回ブレイクできるリターン力 これらの3点と彼の元々の強みであるフォアハンドストローク、サーブが見事に噛み合ってました。 そしてハイライトの最後にも見ることができる、彼自身の貪欲さとそれに伴うモチベーションの高さ。 試合後のインタビューでも” Hungry” “Motivated”という単語をおっしゃってました。 17回グランドスラムを制している彼については、技術がある、経験豊富であることは言わずもがなですが、 今はフィジカルもメンタル共に充実しているようですので、全豪オープンでも期待です。 残念ながら敗れてしまったRaonic選手、決勝では1stサーブの確率が53%だったようです。 錦織選手に勝利した準決勝では1stの確率が68%だったことを見ると、せめて60%は欲しいところでしたね。 5セット制であるグランドスラムでは、いかに1stサーブを安定させるか(65%以上をキープ)がキーポイントになると思います。 錦織選手、Dimitorov選手(ブルガリア、世界11位)とともに新世代の旗出として頑張って欲しいです。 それにしても、まさに生ける伝説であるFederer選手をリアルタイムで観ることができて本当に光栄に思います。 いやーありがたや、ありがたや。