今週の世界ランキングが発表されました。早速見て行きましょう。  この2週間はスケジュールの都合上大会始まる前に前年のポイントが失効しています。今週のランキングからも今週大会が行われるシドニーとオークランドのポイントが失効していて、その影響でイズナーは3ランクダウン、そしてシドニーの前年優勝者、デルポトロの順位は200ランク以上落ちてとうとう338位まで下がってしまったのです。  ということでトップ10に関してはポイントが失効していない2週間前との比較を行っています。ドーハの優勝ポイントを丸々失ってしまったナダルのみかなりのポイントを失うことになりましたが、残りの選手は横ばいもしくは増加しています。今週行われた大会は全て250だったにもかかわらず優勝者は全てトップ10選手。フェデラーは通算1000勝の大記録を打ちたて、フェレールは準決勝で死闘の末カルロビッチの快進撃を食い止めると決勝でもベルディヒを下して見事優勝。そしてバブリンカは5位転落の可能性もあったものの、終わってみれば1セットも落とさず圧巻のチェンナイ連覇でした。 First weekend of @ATPWorldTour Champions for 2015: @rogerfederer @stanwawrinka @DavidFerrer87 pic.twitter.com/eX3fmysTuN— Tennis (@tennis_photos) 2015, 1月 11  下位では上述の通り快進撃で準決勝まで勝ち上がったカルロビッチがなんと09年7月以来となる25位に返り咲いています。2月末には36歳になるカルロビッチですが、準決勝のフェレール戦でも惜敗したものの30本のエースを叩き込み、通算エース数でロディックを抜いて歴代2位となっています。全豪でも当たりたくない下位シードの一人となるでしょう。  若手陣がじわじわとランキングが上がってきているのは嬉しい傾向。今週シドニー参戦のキリオスは先週のランキングで念願のトップ50入りを果たしました。63位に入ってキャリアハイを更新したヴェセリは今週既にオークランドの予選を突破してます。チェンナイで幸先良く今シーズン初勝利を上げたコリッチは90位。ここからどこまでランキングを上げていけるのでしょう?  最後に今週のランキングによって決定した全豪シードの紹介です。  第01~04シード ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、バブリンカ  第05~08シード 錦織、マレー、ベルディヒ、ラオニッチ  第09~12シード フェレール、ディミトロフ、グルビス、F・ロペス  第13~16シード アグー、アンダーソン、ロブレド、フォニーニ  第17~24シード モンフィス、シモン、イズナー、ゴファン、ドルゴポロフ、コールシュライバー、カルロビッチ、ガスケ  第25~32シード ベネトー、L・マイヤー、クエバス、シャルディ、ヒラルド、ベルダスコ、クリザン、クエリー  (欠場:チリッチ、ツォンガ、ロソル)  「錦織ブロック(要するにトーナメントの1/8)」に入ってくる選手は誰になるのでしょうか。錦織の下位対抗シードになるのは第9~12シードの選手達ですが、最も実力が劣ると思われるF・ロペスは逆に引きたくない相手。シードダウンされると曲者揃いの第17~24シード選手達との対戦を強いられるからです。個人的にはここ半年ほど不調のグルビスか、もしくは二度の対戦をストレート勝ちし前哨戦でもバックハンドの脆さを露呈しているディミトロフを引いてほしいと思っています。  逆に錦織の上位対抗シード、これも気になりますがこちらは組合せが出てから考えることにしましょう。ドロー発表は金曜日です。